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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第11話 小猫涙の悲願、グレモリー眷属修行開始します!後編
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まいました。
「身体的能力は高くても回避もとれないし防御も出来ていない。攻撃も単調で滅びの魔力を真っ直ぐに飛ばす事しか出来ない。当たれば破滅的な威力だと思いますがあれじゃ当たる方が凄いほどです」
「で、でも私は
王
(
キング
)
だから戦いは……」
「指示だって『行け!』くらいしか言ってなかったじゃないですか。そんなのは指示とは言いません」
「ぐっ……」
「はっきり言えば貴方は、いや貴方たちは今まで格下の相手しか戦ってこなかったんだと思います」
「それは……」
先輩の言葉に部長は、いや私たちは何も言えなかった。思い当たる事が多すぎるからだ。
「……私は今まで強者のつもりだったのかもしれないわね。上級悪魔だから強くて当然、今まで相手してきたはぐれ悪魔も私たちが強いから勝ててきたと思ってた。でも違ったんだわ。弱い相手ばかりを倒して天狗になっていたんだわ」
「部長……」
部長の気持ち、私も分かります。もし先輩に会ってなかったら弱い敵ばかりに勝っている自分が強いと勘違いしていたに違いありません。ライザーとの対決も何も危機感も感じないで勝てると調子に乗ってそして惨めに負ける……そんなビジョンが頭に浮かびました。
「なら今から強くなればいいじゃないですか」
「えっ?」
「弱いって分かったなら強くなればいいだけです。俺も少なくとも最初からこの力を扱えていた訳じゃありません、最初に神器を手に入れた時に少し調子に乗っていた時がありました、この力があれば自分の望む事を叶えることが出来るって……その結果多くの人に迷惑をかけました。その時初めて気づいたんです、自分は弱い人間だったと。自分を変えたいと思ったから、弱い自分に負けたくないからがむしゃらに突き進んで色んなことを経験してきました。今は自分も少しは成長できたと思っています」
「イッセー……そうね、最初から強者になれる訳がないのよね。私も今よりも強くなりたい、自分の為にも眷属である皆の為にも……イッセー、改めてお願いするわ。私たちを強くして。その為ならどんなことにも耐えて見せるわ!」
「分かりました、明日からもっと厳しくいきますね」
「ええ、お願いね」
良かった、部長も元気を取り戻してくれました。でも私はイッセー先輩の過去をちょっと知ることが出来たのが嬉しかったです。先輩も最初っから赤龍帝の籠手を扱えていた訳じゃなかったんですね、きっと相当な苦労を重ねて今の先輩があるんだと思います。
「よし、今日はここまでにしておくか。早くしないと夕食に間に合わなくなるからな」
「あら、なら私たちも協力させてもらいますね」
「先輩私も手伝います」
「なら皆で作るか、その方が楽しいしな」
「はい、頑張ります」
こうして一日目が終わっていき
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