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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
シリルなら・・・
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ウェンディside

(えっと・・・今のはトビーさんとユウカさんでいい・・・んだよね?)

犬のような叫びをした後に、シリルと名乗った人物と、それに対して突っ込みを入れていた人物。そのやり取りに覚えがあった私は頭の中で、誰に問いかけるでもなく考えていました。

(こっちとこっちから二人の声が聞こえたから、正解は最初に声をかけてくれたシリルか、レオンのどっちかってことだよね?)

すでに1/4だった確率が1/2まで減らすことができました。私は何もしたわけではないから、喜んでいいのかわからないですけど・・・

(でも・・・ここからが難題・・・だよね)

グッと強く手のひらを握り、意識を高めていきます。二人の言葉の言っていたことを総括すると、シリルがこっち側にいる場合は、レオンがリオンさんで、反対にレオンがいる場合は、シリルがカグラさんってことでいいんだよね?

(なんだか頭がこんがらがりそうですね)

シリルなのかレオンなのか、カグラさんなのかリオンさんなのか、頭の中に色々な名前が出てくるから、どれがどれなのかわからなくなりそうです。

「ふぅ〜」

一度落ち着くために深呼吸します。二人とも私から信用を得るために、何を話すべきなのかを考えているので一切口を開きません。その間に私は数回の深呼吸を終え、ようやく落ち着きを取り戻してきました。

「よし!!」

体の前で両手を強く握りしめて、気合いを入れます。私にだってやれるってとこを、みんなに見せるんだから!!



















シリルside

「これで・・・いけるかな?」

ウェンディが気合いを入れ直していた頃、彼女に自分がシリルである裏付けをするための話題を考えていた俺は、なんとかいくつかの候補を絞り出すことができていた。

「ウェンディ、聞こえる?」

長らく待たせてしまったため、機嫌も伺う意味も込めてそんな質問をしてみる。

「うん!!聞こえるよ!!」

しばらく放置してしまったから怒っているかもしれないと懸念していたが、そんな心配は不要だったみたいだ。声をかけられた天竜は、こちらに顔を向け、話を聞く準備はできているように見える。

「シリル・・・でいいんだよね?」
「うん、そうだよ」

俺とリオンさんの変声された声は同じものになっているため、ウェンディは聞こえた方向で人物を聞き分けるしかない。そのため、間違えてはいないかと心配して名前を確認したのだ。

「この間、化猫の宿(ケットシェルター)の跡地に行ったよね?」
妖精の尻尾(フェアリーテイル)が解散した次の日?」
「そう!!その日!!」

記憶ができる限り正確な日を選び、さらに|蛇姫の鱗《ラミアス
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