第12話 眠る町
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形、オートマタ、だっ!」
駆動音から背後から2体ほど迫って来てる事に気付いた士郎は、投影した二本の無銘の剣を振り向かないまま投擲して、最初のと同じくどちらもスクラップに変えた。
シーマが遅れを取っているのは士郎よりもこの手の相手との戦闘経験の無さが原因だった。
しかし驚くほど学習能力の速いシーマは、今のこの戦いだけでこの手の相手への対処の仕方を吸収してしまう。駆動音を微かにでも聞こえた瞬間、シーマは一気に加速して標的のオートマタ3体を横薙ぎに纏めて切り裂いた。更には瞬時に振り向くと同時にブーメランのように自分の剣を投擲して、他のオートマタたちの破壊中の士郎の背後から迫る飛び上がった4体の新手をまたしても切り裂く。
その隙を狙っていたかのように、サイレントオートマタの1体がシーマの背後から彼の頭をたたき割るように迫っていたが、今度は士郎の投擲によってそれもスクラップに変えられた。
「油断大敵。今みたいなサイレントは地面から伝わる僅かな振動か、目視じゃないと気が付かないぞ?」
目視は兎も角地面から伝わる僅かな振動で敵の察知をするなど一握りの人間にしかできない芸当だが、士郎はシーマに当然できるだろと言う風に助言をした。信頼だけでは無く確信があるのだ。シーマの学習能力は百代の才能だって遥かに上回っていることに。
「なるほど。その助言、感謝――――」
またも一気に加速して士郎の真横を通過し、士郎の背後側にある路地から今まさに出てきたサイレントオートマタを唐竹割りで切り伏せた。
「――――するぞっ!だがなマスター、信頼してくれるのは嬉しいが試すのは如何かと思うぞ?」
「時と場合にもよるし、俺は確信があったからこそ背後から迫って来る敵を任せたん、だっ!」
数が多くなってきたので、核部分だけを抉ってから爆発する前に集まってる所へと蹴り飛ばして巻き添えにする。
しかしそれでも数は減るどころか増えている。
町の一角にて起きた戦闘で、路地裏でもないのにオートマタの群れで2人を囲う様にわらわらと増えてきた。
それに対して2人は、お互いに背中合わせに敵を見据える。
「小細工はやめて、如何やら物量に切り換えた様だな」
「余程我らを近づかせたくないのだろうが、電波を出す者或いは物と英霊召喚地にだ?」
「両方だろ。何方も放っておくわけにはいかないし、正直危険だが二手に分かれるしかないな」
「ならばマスターはデンパを出す方に。余はそのデンパとやらはよく解らないしな」
「了解した。あと、こんなタイミングで無いとも思うが、自分の真名を思い出せたら遠慮なく宝具を展開してくれていいぞ?」
「分かったが、気を付けるのだぞマスター!」
「シーマもな!」
言い終
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