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Eipic11-B運命の子供たち〜Puferutona Forseti〜
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まい。何せ自らが住む世界での安全が懸かっておるのだ。始めは多少なり混乱が起きるだろうが、直に慣れる」

頭は固いままだな。さらにレジアスは「この件については最高評議会からも承認されている」と、俺と彼の共通の上司である最高評議会の名を出してきた。

「だと言うのになぜ機動六課の設立が許され、最高評議会の命で貴様が特務調査官となり、こうしてワシの邪魔をしてくるのだ!」

「何故って。そちらにも届いているはずですが? 騎士カリム・グラシアの預言が」

「くだらん。あんなものに目を通す暇など無いわ」

本局と聖王教会、そのうえレアスキルまでもが嫌いだというレジアス。その変な拘りの所為で先の次元世界ではあんな大混乱が起きた。そしておそらく今回も、プライソンは何かを仕出かす。そう思うと「本当に愚かだな、お前は」素になってしまった。

「なに!? なんだ、上司に向かってその言い草は!」

「地上の平和を守るため? だったら少しは情報を大切にしたらどうだ? 特に未来の情報など、喉から手が出そうなほどに貴重だ。そんな騎士カリムの未来予知を、お前の個人的な意見で切り捨てる。コレを愚かと呼ばずに何と呼べばいい。教えてくれよ」

「〜〜〜っ! 犯罪者は礼儀も知らんようだな!」

顔を真っ赤にして怒鳴りつけてくるレジアスだが、その程度の怒声で怯えるほど俺は若くない。それ以上に「礼儀を説く前にまずは凝りに凝ったそのスキル嫌いを直したらどうだ?」先とは違ってクイントさんやメガーヌさん、ルーテシアとリヴィアの命が懸かっていることもあって、怒りのボルテージは上がりっぱなしで下がる気配なし。あの4人は必ず守り抜く。その為ならどんな上司だろうと牙を剥く。

「貴様・・・!」

「よく聴け。・・・旧い結晶と無窮の強欲が集い交わる地。死せる王と騎士の下、聖地より彼の翼が蘇り、使者たちは開宴を謳い踊る。地を這う鋼の龍の咆哮は破壊を、彼の翼を護りし親鳥は地上に畏怖を、共に翔けし子鳥たちは戦火を齎す。その果てに中つ大地の法の塔は虚しく焼け落ちる。それを先駆けとし、遥か空の彼方より来たる恐怖の大王により、星の命はその輝きを失う」

俺が機動六課の特務調査官として任命された翌日、聖王教会のカリムの元に報告しに行った際に聞かされた、六課の設立理由となる預言の内容だ。先では“霊長の審判者ユースティティア”の番外位たる大罪と、指示を出していた終極が好き勝手した事もあってメチャクチャな内容だったが、今回も負けず劣らずのトンデモ具合。

(無窮の強欲プライソンと無限の欲望ジェイル・・・)

――開発コード? 随分と懐かしい話だね。・・・私は無限の欲望アンリミテッド・デザイア。プライソンは無窮の強欲エターナリー・グリード。とは言え、どうやら私は失敗作のようだがね。何
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