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Eipic11-B運命の子供たち〜Puferutona Forseti〜
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たちを信じているし、不正もしない」
『であれば、こちらからの査察を受け入れても問題が無いのでは? やましい事があるからこそ、こうして私にそのような事を仰るのでは?』
「・・・チッ。そちらの勝手な査察で、機動六課の運営に僅かでも支障を出したくないんですよ。ただでさえ昨日は広域指名手配犯プライソンが、六課の隊員への殺人未遂や、廃棄都市区画での危険魔法使用などという、ふざけたケンカを売ってきた。おそらく今後も六課に対して手出しをする可能性が高い。そんな大変な時期に、地上本部の事情で彼女たちの邪魔をしないでくれ、という話なんだよ、オーリス・ゲイズ三佐」
思わず舌打ちが出て、口調も苛立ちに塗れてしまった。すると『随分と苛立っているのですね』オーリスが若干責めるような声色で返してきた。さすがに今のは酷いと思い直して「失礼しました」謝っておく。
『査察の件については、撤回するつもりはありませんし出来ません』
「レジアス・ゲイズ中将からの指示だから、ですか?」
『・・・ええ、そうです』
「では直接ゲイズ中将に話を付けるので、アポイントをお願いします」
ようやく俺が伝えたかった本題に入れた。しかし予想通り『出来ません』オーリスはキッパリと断ってきた。だったら切り札その1を使おうか。
「・・・ではゲイズ中将にこう伝えてください。よりによってあの重犯罪者を調査官に据えただと。八神はやてについてもそうだ。過去に犯した罪は消えん。今も変わらず犯罪者だ、と」
『っ!? それは・・・!』
オーリスが息を呑んで反応した。秘書ならここで反応せずにシラを切り通せ。まぁシラを切ったところで別の切り札を切るんだがな。俺は「どうです? アポ、取って頂けますか?」もう一度そう伝えた。オーリスは少し黙り、『折り返し連絡を入れさせて頂きます』通信を切った。
(さぁ、どう出る、レジアス・ゲイズ?)
とりあえず地上本部へと愛車のリバーストライク・“マクティーラ”を走らせ、首都クラナガンへと入ったところでPiPiPi♪とコール音が入った。コールを受けると『オーリスです。あなたに会われるそうなので、14時に防衛長官執務室へお越しください』そういう旨が伝えられた。
「承知しました。では、14時にお伺いします」
『・・・お待ちしております』
通信を切り、俺は速度超過に当たらないほどに速度を上げる。そして地上本部の駐車場の一角にある駐輪場に“マクティーラ”を停め、レジアスの執務室のある中央タワーに入る。エントランスロビーに居た局員が一斉に俺の方を見た。小声で、調査官の制服だ、みたいな話し声が聞こえてきた。本当に珍種なんだよな、調査官って。
「本日14時に、レジアス・ゲイズ防衛長官と面会するルシリオン・セインテストです」
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