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†††Sideルシリオン†††

本当に頭にくる。調査官として俺は、はやて達に対してよそよそしい態度を取りながらも職務を全うしてきた。まぁフォワード4人やアイリとは、念話を使って素の俺で話すという反則技を使ってはいるが。それも1週間に数回という少なさだから許してほしい。そんな適度な息抜きをしながら、ストレスが溜まる日々を送ってきた。そこに・・・

――ルシリオン。地上本部から、お前が今請け負っている機動六課に対して査察がしたいとの申し出があったんだが――

先の次元世界でもレジアス・ゲイズが機動六課にちょっかいを出して来たのを思い出した。自らが犯罪者であるにも関わらず、はやて達八神家を犯罪者扱いした大馬鹿者。そして今回も、あの男はプライソンと繋がっている。ステガノグラフィアやサーチャーであるイシュリエルでレジアスの周囲を徹底的に調べてやった。

(俺の仕事場を突っついたお返しに、俺もお前の闇を突っついてやるよ、レジアス・ゲイズ・・・!)

それをネタに思い知らせてやる。というわけで、「こちら内務調査部、ルシリオン・セインテストです」俺はこれから地上本部に乗り込んで、あの男にケンカを売りに行く。ケンカを始めるためにはレジアスと会わなければいけないということで、まずはあの男との面会のアポを取る。

『これはこれは。お久しぶりです、セインテスト調査官』

「ええ。お久しぶりです、オーリス・ゲイズ三佐」

レジアスの実子であり副官でもあるオーリスが通信に出た。あの男の秘書官でもあるから当然な話だがな。彼女は『それで、本日はどのようなご用件で?』不満と僅かな焦りの色を含んだ声で、俺が通信をした理由を訊ねてきた。甘い、甘いぞ、オーリス。感情を隠しきれていない。俺からの通信を恐れていたな。

「まさか、用件が判らないとでも言うのですか?」

『っ・・・機動六課への査察の件ですね』

「ええ。全く以ってその通りです。解りますか、この怒りが。真面目に職務に励んでいれば、いきなり横槍を入れられて。しかもその理由が、私と八神部隊長以下部隊員が親しい間柄から、情に流されて私が不正をしているかもしれない。その為に第三者の査察を行うべき、だと」

ああ、情に流されている件は認めるさ。だが、それで職務に手を抜いているわけがない。公正公平に機動六課の運営を監査して、その一線だけは絶対に越えないようにしている。それなのに、不正をしているかもしれない、なんてあらぬ疑惑を掛けられた。もう本気で怒っているさ。

「仮にも調査官となった私が、いくら部隊員と親しい関係だからと言って不正をするとでも? 冗談じゃない。ただちに査察申し入れを撤回して頂きたい。私の報告は内務調査部や六課後見人からは問題なしと判断が下されている。親しい間柄だからこそ、私は彼女
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