第七十五話 二十七層ボス戦
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悪びれる様子もなく、ノームの男はそう言った。 周囲も似たような様子だ。
はぁ、どうして楽しくゲームが出来ないのかなぁ?
ユウキ「つまり君達は、僕達がこれ以上お願いしても、そこをどいてはくれないんだよね?」
「まぁ、そういうことだな。」
ユウキ「そっか、なら仕方ないよね、戦おうよ。」
「な、なんだとっ!?」
ユウキ「ぶつからなきゃ伝わらないこともある。 僕達の真剣さを、君達にも分かってもらわないといけない。」
ラン「ふふっ、ユウキの言う通りね。 今言った通り、あなた達がここを譲らないなら私達は実力でここを通ります!」
ユウキ「僕達は真剣だよ、覚悟もある。 君の、君達のこの場所を守り続けるという真剣さと覚悟も、見せてほしい。 さぁ、武器を取ってよ。」
僕の言葉にノームの男は戦斧(バトルアックス)を構える。 そして次の瞬間、僕は一気に距離を詰めて男に斬り掛かった。
駆け抜けた僕が振るう黒曜石の剣はノームの男の戦斧(バトルアックス)へと吸い込まれ、弾く。
弾かれた隙を突いて連撃を繰り出す僕に対し、なんとか体勢を立て直そうとする男。
有名ギルドでパーティーリーダーを務めるだけはあって、重量武器であっても速い攻撃を繰り出すがアーサーほどではない。
そして、体勢を崩した男に僕はソードスキル《バーチカル・スクエア》を放ち、ダメージを与えると共に吹き飛ばした。
「ぐぁ、きったねぇ、不意打ちしやがって!」
倒れてから立ち上がった男を見て、彼の仲間達も武器を構えて陣形を取る。
ラン「あなた達は汚いと言うけど、それを言うならマナー違反をしてまでボス攻略をしようとするあなた達は何なんですか? それにさっき私達はあなた達に宣戦布告しました。 その時点で戦いは始まってます。 これは決闘(デュエル)じゃないんですよ。」
しかし、そこでノームの男が笑みを浮かべた。
僕達の後ろから無数の靴音が聞こえてきた。
まさかと思い視線を後ろに向けると、30人近い妖精の集団が駆けてくる。
やられた!既に連絡を受けているのか抜剣しているし、
この大人数ではいくら僕達でもやられる。
僕と姉ちゃんで手を繋ぎながら武器を構える。
皆も装備を掲げて円陣の陣形で迎撃態勢を取り、相手も武器を掲げる。
「はっ、往生際が悪「あ、あれは!?」、なん、だ、よ!?」
相手集団のケットシーである鉤爪(クロー)使いの男が叫んだ時、ノリが回廊の一点を指差しながら言った。
その先を見た男は絶句し、そしてつられて見た僕も絶句すると同時に、歓喜に心を躍らせた。
約20mは先の壁を駆け抜けながらこちらに向かってくる三つの影、その速度は流星の如く軽量級妖精共通ス
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