第七十四話 スリーピング・ナイツの秘密
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アーサー「そうか。 結果は?」
アルゴ「完全に黒だネ。 やり口はまず偵察部隊がボス部屋の前で待機し、他のパーティーが挑戦するまで待ツ。 そして、挑戦するパーティーが来たら、そのパーティーにピーピングの魔法をかけて、さらにデバフもすル。 そしてボスの情報が分かったら取り合えず集められるだけの人数をボス部屋の前に集めて他のパーティーが挑戦できないようにブロック、そして全員集まったところでボス攻略って言うやり方ダ。」
アーサー「随分と手の込んだやり方だな。」
アルゴ「全くだネ。 折角ゲームを楽しんで出来るようになったって言うのに、これじゃあ興醒めって奴サ。」
アーサー「まぁ、何にせよ明日は譲れない。 あ、これ依頼料。」
アルゴ「いらないヨ。」
アーサー「いらない!? ・・・明日は槍が降ってくるのか?」
アルゴ「何だヨ、おれッチが金を取らないのがそんなに珍しいカ?」
アーサー「あぁ。」
アルゴ「まぁ、反論出来ないけどサ。 依頼料の代わりに明日、そのギルドに喧嘩売ってくれればいいヨ。」
アーサー「絶対に勝てる喧嘩だけどな。」
アルゴ「じゃ、おれッチはもう行くヨ。 検証しなきゃいけない噂が二つ残ってるんでネ。」
アーサー「お前も大変だな。」
アルゴ「まあネ。」
そう言ってアルゴは飛んでいった。
その夜
アーサー「眠れねぇ。」
何故か目が覚めて眠れない俺はALOへとダイブしていた。
ギルドホームの屋根の上で空を見る。
今夜の天気は晴れ。
月と星が夜空に輝く。
俺は眠れないときはこうして天体観測をしている。
アーサー「お、流れ星。」
流れ星が無くなる前に願いを三回言えれば叶うんだっけ?
仮想世界でも効果はあるのか?
そんな事を考えていると、
ラン「あ、アーサーさん。」
アーサー「よう。 ランも眠れないのか?」
ラン「はい、明日の事を考えているとどうしても目が覚めてしまって。」
アーサー「そうか。」
しばらくの沈黙。
ラン「アーサーさん、今回は本当にありがとうございます。」
アーサー「別に良いよ。」
ラン「こう言ってはアレですが、何で、私達を鍛えてくれたんですか。」
アーサー「何で、ねぇ。 一番の理由はユウキをもっと強くしてからもう一度戦いたかったからかな。 俺からも質問いいか?」
ラン「はい。」
アーサー「正確には質問じゃないか。 お前らのギルド、スリーピングナイツのメンバー全員、病気だろ? それも重度の。」
ラン「・・・何故そう思うんです?」
アーサー「お前ら全員動きがスムーズすぎる。 アミュスフィアでは検知できないレベルの細かいところまでお前らが使っている
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