1話
[3/3]
[9]前 最初
堂を回収しようと立ち上がったとき、とてつもなくイケメンなオーラを放つ少年が横切った。
(え?)
少年はそのままジャンプし、不良の顔面に跳び蹴りした。そのまま不良が倒れ込む。そして振り返りざまに見えた少年の目は夕日の色が映り込んでいた。
(あれは!!)
円堂が立ち上がる。蹴飛ばされた連れの不良は、びびって逃げ出した。
「あ、あのー」
呼びかけた女性に、さわやかなほほえみをプレゼントした。すると女性は目がハートになり叫んだ。
「きゃああ♪」
痺れるー♪と言わんばかりの声量。少年はやれやれといった表情でその場を立ち去ろうとする。
「待てよ!」
円堂が叫ぶ。少年は厳つい顔で振り返った。
「・・・・」
「・・・・」
沈黙は10秒ほど続き、少年が早く用件言えと言いたそうな顔をしたのできっぱりと言った。
「イケメンクラブ、入りませんか!?」
「興味ない」
と言ってスタスタと立ち去る。秋はそりゃそうだわとあきれた視線を送る。ぬぐぐぐと歯を食いしばって、叫んだ。
「見てろよーーーー!諦めないからなーーーー!絶対スカウトするからなーー!イブニングアーーイ!」
秋は思った。
(…イブニング愛?)
つづく
[9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ