1話
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と風丸が冷たく放つ。すると円堂がぐわあっと立ち上がった。
「いや!まだ手はある!!」
「そりゃついているからな、2本」
半田がギャグる。HAHAHAと笑う染岡たちに声を上げた。
「話聞けや!」
「はいはいわかった」
「くくくく実は…」
ともったいぶった上かっこつける。部員ら3人がどう見てもいらいらしていた。
「帝国学園!!!理事長が帝国学園と戦えってよーー!」
と叫んだ瞬間。えええええええええええええ!と声が上がる。
「ざけんなよーーーお前!!」
「超強いじゃん、あそこ!」
「やるだけ恥さらしだこのやろーー!」
円堂のせいじゃないのにブーイングが飛ぶ。
「なんだよもーーー!いいもん!一人でやるもん!」
と吐き捨て走り出す。何処へ行くのやら?
河川敷。鏡を手にオーラをためて“はあああ”とうなっている。
「いでよ!!ゴッドスマーーーーーイル!!!!」
「なにやってんの?」
後ろからマネージャーの木野秋の声が。彼女はマネージャーでありながら部活をサボり、気まぐれで部活に顔を出すときは遅刻者を取り締まっている。彼女曰く、“サボりと遅刻は違うから”らしい。
「ふふふ、ゴッドスマイルの特訓さ!」
「ああ、いつもの・・・」
円堂が服に隠していたノートを取り出した。
「じゃーん!じいちゃんの特訓ノート!」
「おー・・・・・・」
興味なさそうに声を漏らす。そんな秋にかまわず、ノートをぱらぱらとめくる。
「かつてじいちゃんが使っていたノートに載っている“ゴッドスマイル”、どんな敵もいちころなんだって!これなら帝国にも勝てるかもな!」
秋がひょいとノートを取り上げる。そして思った。
(読めねえ…)
「だからこうして練習してるのさ、お前マネージャーなら手伝えよ!」
「いやよ、つかマネージャーに何手伝わせる気よ。たかがスマイルなんて。自力で手に入るもんじゃないの?」
「む・・・」
確かに、と思ってしまい何も言い返せなくなった。すると、不良の声が。
「ようようねーちゃん」
なんと不良に女性が絡まれていた。アカン。
「あらま、不良」
どうでも良さそうに呟く秋を横目に飛び出す円堂。絡んでいた不良の目の前に立ちはかだった。
「やめないかね、君たち!」
紳士的な言い口で女性をかばう。
「なんだてめえーは?」
「どけっこの不細工!!」
と顔面に蹴りを入れられ、そのままどしゃあっと倒れ込んだ。ああ、無様だ。
(不、不細工…)
イケメンクラブのキャプテンがこのようなことを言われても良いものだろうか。傷つきようは半端無かった。秋が円
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