第七十二話 絶剣
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った。
ユウキ「そういえば、まだなんにも説明してなかった!」
ラン「このおバカ!」
ユウキ「あたっ!?」
ユウキがランにデコピンされた。
ラン「本っ当にすみません! ウチのバカな妹がご迷惑をお掛けして!」
アーサー「いや、まぁ、大丈夫です。」
何が大丈夫なのかは自分でも分からない。
ラン「ユウキ、ほら、自分で説明しなさい。」
ユウキ「えっと、改めてお願いします。 僕達に手を貸してください!」
アーサー「いや、だから、何を?」
彼女達はこの層のボスモンスターそれも、フロアボスを倒したいということだった。
しかも他のボス攻略ギルドと共に倒すのではなく、自分達七人で倒したいというもの。
けれどこの新生アインクラッドのボスの実力はかなりのもので、SAO時代のものより遥かに強い。
現に、レイドパーティーの最大人数である四十九人構成で攻略を行う人達がボスに挑んだけれど、全滅するという結果が何回もあるそうだ。
俺達が参加したのは二十一層以降では二十三層と二十四層の攻略だけで、そのあとは参加していない。
因みに俺は一回だけ十四層のボスをソロで撃破した。
そんな中で、彼女達は二十五層と二十六層のボスに七人だけで戦いを挑み、敗北してしまったという。
どうして、そこまでしてフロアボスを単独で倒したいのかと聞いてみると、
ユウキ「うーん? ゲーマーとして?」
アーサー「あー、なるほど。」
よく分からないが、何となく理解は出来た。
正確には第一層の『始まりの街』にある『黒鉄宮』、そこの『剣士の碑』に名前を刻みたいのだ。
だが、複数のパーティーで成功すれば、各パーティーのリーダーのみが名前を刻まれる。 けれども一つのパーティーで行うとそのパーティー内のメンバー全員の名前が刻まれるのだ。
つまり、証を残す為にどうしても自分達でボスを倒したい。
アーサー「で? 俺に何を頼みたいわけ? パーティーは七人までで、変則的にNPCが入って八、九人パーティーになることはあるけど、プレイヤーだけで組む場合は七人が限度だぞ。」
ユウキ「うん、それは分かってるよ。 だから、僕達を鍛えて欲しいんだ。」
アーサー「・・・俺だけだと限度があるぞ。 ダメージディーラーとタンクなら教えられるけど、ヒーラーとか後方支援の方は無理。 ・・・あー、でもシンタローとかその辺に頼めば、、何とかなる、、か?」
ユウキ「お願いします!」
そう言って頭を下げてくるユウキ。
実にやりづらい。
アーサー「分かったから顔上げろ。 じゃあ、今日はもう遅いから、明日の午前十時、予定が空いてたらウチのギルドホームに来い。 場所はイグシティの東、世界樹からだいたい百メートルく
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