第七十二話 絶剣
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めた彼女の右手を同じく剣を収めてから握ると、翅を出現させたので、俺もすぐに翅を出現させる。
そして2人して体を浮かせると、ユウキは手を引いたままロケットのような速度を出して、
って、おい!?
サクラ「ちょっ、アーサー!?」
アーサー「悪い! 後で連絡するから!」
そのままアインクラッドの外周部から現在の最前線である、常闇に包まれた第二十七層の主街区『ロンバール』へとやってきた。
彼女に理由と行先を訊ねたけれど、まずは仲間を紹介すると言われ、一件の宿屋の中へと通された。
奥にある酒場兼レストランに足を踏み入れると、
???「ユウキ、おかえり! もしかして見つかったの!?」
一人の少年の声が俺達を迎えた。酒場のテーブルに六人のプレイヤーが居て、他に人影はない。
ユウキは六人のところに移動した。
ユウキ「紹介するね。 僕のギルド、『スリーピング・ナイツ』の仲間達だよ! それで、このお兄さんが」
アーサー「ど、ども、アーサーです。」
ジュン「僕はジュン! よろしく、アーサーさん!」
俺達を声で迎えた小柄な火妖精族(サラマンダー)の少年。
頭の後ろで小さく結んだオレンジ色の髪をしている。
テッチ「テッチって言います、どうぞよろしく。」
今度は大柄な土妖精族(ノーム)の男性がそう言った。
砂色のくせっ毛の下でにこにこと細められた両眼が愛嬌を添えている。
タルケン「ワ、ワタクシは、タ、タルケンって、名前です。 よろ、よろしくお願い、しま痛いっ!?」
鍛冶妖精族(レプラコーン)の男の人は黄銅色の髪をしていて、丸眼鏡を掛けている。
なんだか凄く緊張しているようで、顔も紅くなってる。 最後の悲鳴は彼の隣に座る女性プレイヤーに脛を蹴られたからだ。
ノリ「まったく、いい加減その上がり性を直しなよ、タル。 アタシはノリ、会えて嬉しいよ、アーサーさん。」
太陽のように広がった黒髪と浅黒い肌を持つ女性は影妖精族(スプリガン)。
シウネー「はじめまして、私はシウネーです。 来てくださって、ありがとう。」
次は水妖精族(ウンディーネ)の女性で、ほとんど白に近いアクアブルーの髪をしており、伏せた長い睫毛の下の瞳は穏やかな濃紺に輝いている。
ラン「私はランです。 この子の姉です。」
そう言ったのは猫妖精族(ケットシー)の女性。
茶色の髪と耳と尻尾でユウキよりは落ち着いているもの、どこか似ている感じがする。
ユウキ「そして、ボクがギルドリーダーのユウキです! アーサーさん、一緒に頑張ろう!」
アーサー「・・・なにを?」
すると彼女はキョトンとしたあとで、「あっ」と漏らしてからこう言
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