第七十二話 絶剣
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いを詰める。
だが、ユウキは俺の怒濤の攻撃を全てパリィして見せた。
だが、今のは上級者レベルならギリギリ受けきれるレベルのもの。
ズガガガガガガガ!
時間にして一秒、その間に放った十四の攻撃全てをパリィされた。
おいおい今の割りと本気だったぞ。
勝つには『ゾーン』は絶対に必要か。
アーサー「っ!」
その一瞬で突きが飛んできた。
それをギリギリ避けるが僅かに掠り、ダメージが入る。
後ろに跳び距離をとる。
アーサー「ふぅ。 悪いな、絶剣、お前のこと見くびってた。 こっからは本気で行くぞ。」
そう言って『覇気』と『ゾーン』を解放する。
ユウキ「っ!? 遊びはおしまいって事で良いのかな?」
一瞬驚いた顔をしたが、軽口を言える分まだ余裕があるのだろう。
一気に距離を縮め、さっきまでとは比べ物にならないくらいの速度、連撃の攻撃を繰り出す。
少しずつ、ユウキのHPが削られ、その表情は焦りの色が濃い。
そこで俺はホンの一瞬だけ剣劇を止めた。
ユウキ「ここ、っだぁ!」
それを見逃さずにユウキの剣が青紫色の光を帯びた、ソードスキルの発動だ。
だが、この一瞬だけ動きを止めたのも俺のOSSを発動させるため。
龍爪剣を白い光が覆う。
俺のOSSは正八角形を描くように切った後、中心に五発の突きを放つ《ナイツ・オブ・ラウンズ》十三連撃、対するユウキは左肩から右斜め下へ向けての5連続突き、次いで左下腹部から右斜め上へ向けての5連続突き、最後にその斜め十字を形作った突きが交錯した部分に向けての強烈な突きを繰り出した。
これが噂の十一連撃OSSか。
だが、相手が悪かったな。
最後に互いに放ちあった突き、それによって少女の剣は音を立てながら弾かれて空中を舞った後、彼女の背後に突き刺さった。
対して俺の剣は健在。
最後の二発でスキルを止め、ユウキの首に突きつけている。
彼女のHPはまだ残っているが、残り10%を切っている。
少女は息を吐き、残念そうな表情をした。
ユウキ「あ〜あ。 負けちゃったか。」
アーサー「いや、お前自身の戦闘センスは大したもんだ。 師匠が付いて、経験をもっと積めばもっと強くなれるぞ。」
ユウキ「そ、そう? 照れるな〜。 ま、取り合えずリザイン。 で、お兄さん、ちょっと良い?」
アーサー「ん?」
ユウキ「僕、ずっとピピッと感じる人を探してたんだけど、ようやく見つけた! お兄さんはまだ時間大丈夫?」
アーサー「まぁ、問題ないけど、」
ユウキ「それじゃあ、ちょっと僕に付き合って!」
興奮冷めやらぬユウキの言葉に頷き、剣を収
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