第七十二話 絶剣
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ランスロット「だが辻デュエルだと大会とは違い経験値の死亡(デス)ペナルティは相当なものだが、よく挑戦者が減らないね。 なにかレアアイテムでも賭けているのかね?」
シノン「あ〜、それは必殺技級のOSS(オリジナル・ソードスキル)を賭けているのよ。」
シリカ「見たところ、片手剣系汎用の十一連撃なんですよ。」
アーサー「それはまた、」
代表してシノンが答えて続きをシリカが紡ぎ、さすがに俺も驚いた。
俺達以外で、まさか十連撃以上のスキルを編み出せる人間がいたとはな。
現在、俺達以外で最も多い連撃を繰り出すOSSを開発したのは、
サラマンダー領の将軍であるユージーンの八連撃スキル《ヴォルカニック・ブレイザー》であるが、それを超えたか。
アーサー「面白そうだな。」
リーファ「先輩、挑んでみたら?」
アーサー「そうだな。 明日辺りにでも、行ってみるか。」
そしてその翌日。
アインクラッド第二十四層主街区、『パナレーゼ』。
そこの小島にある大きな樹木の根元には俺達以外にも多くのプレイヤーが集まっていた。
俺の姿を確認すると、周囲のざわめきが大きくなった。
「『円卓の騎士団』だ!」、「『円卓の騎士王』のお出ましか」、「『絶剣』も終わりかもな」という声がちらほらと聞こえる。
そして午後三時、渦中の人物がやってきた、って。
アーサー「女の子、なのか。」
さすがに驚いた。 種族は闇妖精族(インプ)、瞳は赤紫色、肌は影部分に紫がかった乳白色、
髪は長く伸びたストレートで濡れ羽色ともいうべき艶のあるパープルブラック、
胸部分は黒曜石のアーマーで覆われ、その下にはチュニックを着用、ロングスカートは矢車草のような青紫、
腰には黒く細い鞘が据えられている。
絶剣「えっと、今日も集まってくれて、ありがとうございます! 早速ですが、対戦する人いませんか〜? アレ?」
天真爛漫とも取れる彼女の言葉、しかし集まった者達からは手が上がらない。
というか皆さん、何故に俺の方を見ているのですか?
リーファ「多分だけど、みんな先輩が来てるから遠慮してるんだと思うよ?」
アーサー「お、おいおい、」
せめて一試合くらい見てからにしたかったんだが、仕方が無い。
アーサー「俺だ。」
絶剣「あ、はーい。 お兄さんが相手ね。」
アーサー「ルールはアリアリか?」
絶剣「そだよ! アイテムも魔法も何でもアリ! 僕はこれだけだけどね。」
アーサー「そうか。 なら俺もこれだけで良い。」
絶剣「そう? じゃあ、地上戦と空中戦、どっちが得意?」
アーサー「どっちもアリ、って言うのはどうだ?」
絶剣「うん、
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