第七十一話 聖剣エクスキャリバー
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した。 樹の恩寵おんちょうは再び大地に満ち、ヨツンヘイムはかつての姿を取り戻しました。 これも全て、そなたたちのお陰です。」
キリト「いや、トールの助けが有ったから、スリュムが簡単に倒せたんだ。」
俺の言葉に、ウルズはそっと頷いた。
ウルズ「かの雷神の力は、私も感じました。 ですが、気をつけなさい、妖精たちよ。 彼らアース神族は、霜の巨人の敵ですが、決してそなたらの味方ではない。」
りーファ「あの、スリュム本人もそんなこと言っていましたが、それは、どういう?」
涙を拭いて立ち上がったリーファが訊ねた。
しかし、その曖昧な質問はカーディナルの自動応答エンジンに認識されなかったのか、ウルズは無言のまま僅かに高度を上げた。
ウルズ「私の妹たちからも、そなたらに礼があるそうです。」
その言葉と共に、ウルズの右側が水面のように揺れ、人影が一つ現れた。
身長は姉よりやや小さく、髪は短めの金髪で、深い長衣を着た、《優美》な顔立ちの女性だ。
ベルザンディ「私の名は、《ベルザンディ》。 ありがとう、妖精の剣士たち。 もう一度、緑のヨツンヘイムを見られるなんて、ああ、夢のよう。」
甘い声でそう囁きかけると、ベルザンディはふわりと右手を振り、俺たちの眼の前に大量のアイテムやらユルドが出現し、テンポラリ・ストレージに消えていった。
七人パーティーなら容量にかなりの余裕があるはずだが、スリュムとの戦いで相当埋まっているので、そろそろ上限が気になってくる。
今度はウルズの左側につむじ風が巻き起こり、鎧兜姿でヘルメッドの左右とブーツの側面から長い翼が伸び、金髪は細く束ねられ、美しくも勇ましい顔の左右で揺れている。
身長は、俺たちと同じ妖精サイズだ。
スクルド「我が名は《スクルド》! 礼を言おう、戦士たちよ!」
凛と張った声で短く叫び、スクルドも大きく右手をかざし、報酬アイテムの滝。
視界右側のメッセージエリアに、容量注意の警告が点滅された。
妹が左右に退くと、ウルズが一歩進み出た。
ウルズ「私からは、その剣を授けましょう。 しかし、決して《ウルズの泉》には投げ込まぬように。」
キリト「了解した」
これまで俺が両手で抱えていた聖剣エクスキャリバーは、俺のアイテムストレージに格納された。
アスナ「よかったね。 キリト君。」
キリト「あぁ。」
俺とユウキの会話が終わった後、三人の女神たちは距離を取り、言った。
「「「また会いましょう。 『円卓の騎士達』よ。」」」
キリト「なっ!?」
視界中央にクエストクリアを告げるメッセージが表示されると、三人の女神は身を翻し、飛びさろうとした。
その直前、どたたっと前に飛び出したクラインが
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