第七十一話 聖剣エクスキャリバー
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他の奴が転移結晶で離脱していく。
その時、大きな氷の塊が俺達の乗ってる円盤に当たり、
サクラ「あっ! 結晶が!」
その衝撃でサクラが転移結晶を落としてしまった。
アーサー「なっ、クソ! リーファ、トンキー呼べ! Aパーティーはそれで離脱しろ! サクラ。 転移結晶無いのか?」
サクラ「う、うん。」
アーサー「トンキーには乗れないし・・・・・・運を天に任せるか。 ちょっと待ってろ。」
残ったのはAパーティーとアーサー、サクラ。
リーファがトンキーを呼び、それに飛び移る。
キリト「アーサー! お前らはどうするんだ!?」
アーサー「・・・運試し。」
キリト「は!?」
アーサーが魔法を唱え始める。
それは得意の雷、風の魔法ではなく、幻影魔法。
モンスターに変身するやつだ。
そして唱え終わる寸前に円盤から飛び降りた。
キリト「お、おい!」
リーファ「お、お兄ちゃんまずいよ! このままだと氷塊に当たっちゃう!」
キリト「んなこと言っても、アーサーが!」
そのとき、俺達の前に巨大な影が現れた。
白い翼龍だ。
キリト「な、何だこいつ!」
ユイ「あ、アーサーさんです!」
アーサーが変身した翼龍は円盤の隣に付き、サクラが乗るのを待っている。
サクラ「龍也。」
アーサー「グルルルルル。」
サクラ「ありがとう。」
サクラが飛び乗ったのを確認し、危険域から飛び去った。
トンキーが長く鳴き声を放ち、八枚の翼を強く打ち鳴らして上昇を始める。
釣られるように上空を見ると、ヨツンヘイムの天蓋中央に深々と突き刺さっていたスリュムヘイム城が、遂に丸ごと落下を始めたのだ。
氷の巨城は轟音を響かせながら墜落していき、風圧に耐えかねて崩壊も激しさを増す。
リズ「あのダンジョン、あたしたちが一回冒険しただけで無くなっちゃうんだね。」
リズが小さく呟き、隣のシリカが、ピナをぎゅうと抱きしめながら相槌あいづちを打つ。
シリカ「ちょっと、もったいないですよね。 行ってない部屋とかいっぱいあったのに、」
ユイ「マップ踏破率は、37.2%でした。」
俺の頭の上に乗ったユイも、残念そうな声で補足する。
クライン「ゼイタクな話だよなァ。 でも、ま、楽しかったぜオレは、」
両手をばしっと腰に当て、クラインが深く頷いた。
キリト「俺も楽しかったさ。みんなはどうだ?」
ユイ「みなさん、見てください!」
ユイが大きな声で叫び、スリュムヘイムが落下した、真下の大穴《グレードボイド》を指差した。
巨大な大空洞の奥から、青く揺れ、輝きを放ちながら、透き通るような水が大量に溢
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