第七十話 霜の巨人族の王
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜キリト side〜
氷の居城《スリュムヘイム》に突入してから、既に十分が経過している。
《湖の女王ウルズ》が言っていた通り、ダンジョン内の敵影は相当に手薄くなっており、通路での雑魚Mobとのエンカウントはほぼゼロ。
フロアの中ボスも半分は不在だ。
現在俺たちは、第一層のボスであり、圧倒的攻撃力を持つ、右手にハンマーを持つ単眼巨人サイクロプス型ボスと交戦中だ。
だが、その攻撃力も鉄壁のアーサーとランスロットの二人の前では完全に無駄。
仮に魔法攻撃が来ても、シンタローの防御魔法が防ぐ。
そのお陰で俺達は攻撃に専念することが出来た。
第一層のボスを倒し回復を終えた後、第二層を駆け抜けて、再びボス部屋まで辿り着き、ボス部屋の中へ入った。
其処で俺たちを待ち受けていたのは、ミノタウロス型の大型邪神、二体だった。
右が全身黒色、左が金色、武器は双方共巨大なバトルアックス。
俺は金色の、サクマが黒色のミノタウロスに突進し、攻撃を撃ち込む。
だが、金色のミノタウロスのHPは、数ドットしか削れなかったのだ。
キリト「なッ!?」
クライン「まじかよ。 キリトの攻撃が全然効いてないぞ!?」
一方、サクマが攻撃した黒色のミノタウロスには、ダメージが通っていた。
これを見ていたユイが、大きな声で叫んだ。
ユイ「パパ、ママ。 どうやら金色のミノタウロスは《物理耐性》が、黒色のミノタウロスは《魔法耐性》が異常な高さで設定がされているようです!」
アーサー「だったら前衛は黒の方を、後衛は金の方を集中攻撃! 金の方の攻撃は俺が抑える!」
ランスロット「ならば、黒の方は私が行こう。」
そして、先に黒の方がHPが残り少なくなるが、そうすると金の方がカバーに入り、黒の方は後ろで瞑想してHPを回復させ始めた。
アーサー「シンタロー! 雷属性の魔法頼む!」
シンタロー「もう準備出来てる! 行くぞ!」
シンタローから放たれた雷属性の魔法を龍爪剣で吸収し、すでに準備してた両手剣ソードスキル《アバランシュ》物理五割、氷四割、風一割に追加で雷を纏わせる。
アーサー「ぬおぉぉらあぁぁ!!」
すでにHPが四分の一近くまで削られていた金の方は一溜まりもなく、そのHPを全て無くした。
クライン「よぉーし、牛野郎、そこで正座!」
その後、黒の方がボコられたのは言うまでもない。
逆ピラミッドになっている為、三層は上層のフロアに比べ狭い、その代わりに通路も細く入り組んでいる。
普通に攻略しようと思ったら道に迷い右往左往したが、ここはユイの力を借り、地図データに指示に従って先へ進む。
途中で立ちはだかるギミック類も、ユイの指示に従い次々に
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ