第七十話 霜の巨人族の王
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てもらおうぞ!」
スリュム「小汚い神め、よくも儂をたばかってくれたな! その首切り落として、アースガルズに送り返してくれようぞ!」
雷神トールは、右手に握ったミョルニルを振りかざして突き進み、対する霜の巨人スリュムは、右手に氷の戦斧を造り出した。
互いの武器を轟然と撃ち合わせたインパクトで、城全体を揺るがす。
キリト「トールがタゲを取ってる間に、全員で総攻撃を仕掛けるぞ! ソードスキルも遠慮なく使ってくれ!」
皆「「「「「「「「了解!」」」」」」」」
そして俺達は一気に床を蹴り、三連撃以上のソードスキルを次々スリュムの両脚に叩き込んだ。
さらに遠距離攻撃の出来るシノンとシンタローは容赦なく顔面を撃ち、アーサーも飛び上がって喉元を切りつける。
スリュム「ぐ、ぬむッ!」
堪らず唸り声を漏らしたスリュムが、ぐらりと身体を揺らし、遂に左膝を着いた。
王冠の周囲を、きらきらと黄色いライトエフェクトが回転している。 スタン状態だ。
キリト「ここだっ!」
それぞれの持っているなかで最上位の攻撃を次々と叩き込む。
トール「ぬうぅん! 地の底に還るがよい、巨人の王!」
止めに雷神トールがミョルニルをスリュムの頭に叩き付け、王冠が砕けて吹き飛び、地響きを立てて仰向けに倒れ込んだ。
スリュム「ぬっ、ふっふっふっ。 今は勝ち誇るがよい、小虫どもよ。 だがな、アース神族に気を許すと痛い目を見るぞ。 彼奴らこそが真の、しん」
スリュムが全て言い終わる前に、雷神トールの強烈なストンプが炸裂し、氷結しつつあったスリュムの巨体を踏み抜いた。
凄まじいエンドフレイムが巻き起こり、霜の巨人王は無数の氷片となって爆散した。
トール「やれやれ、礼を言うぞ、妖精の剣士たちよ。 これで余も、宝を奪われた恥辱をそそぐことができた。 どれ、褒美をやらねばな。」
左手を持ち上げ、右手に握るミョルニルの柄に触れると、嵌まっていた宝石の一つが外れ、それは光を放ってアーサーの前に寄ってくると、人間サイズのハンマーへと変形する。
トール「《雷槌ミョルニル》、正しき戦のために使うがよい。 では、さらばだ」
雷神トールは白い稲妻を発生させ、俺たちが反射的に眼を瞑った間に姿を消していた。
スリュムからドロップしたアイテム郡は、パーティーの一時的なストレージに自動格納されていく。
キリト「ふぅ、」
アスナ「お、終わったね。」
キリト「ああ、終わったな」
俺とアスナは、剣を鞘に収めた。
霜の巨人王スリュムと戦闘は、俺たちの勝利で幕を下ろした。
フィリア「あぁー! 私のお宝が消えちゃったぁー!」
サクマ「お前に所有権無いだろ。」
〜si
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