第七十話 霜の巨人族の王
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から出てきたということは、儂の花嫁となる決心が付いたのかな、ンン?」
クラインが半ば裏返った叫びを漏らす。
クライン「は、ハナヨメだぁ!?」
スリュム「そうとも。 その娘は、我が嫁としてこの城に輿入れたのよ。 だが、宴の前の晩に、儂の宝物庫を嗅ぎ回ろうとしたのでな。 仕置きに水の獄へ繋いでおいたのだ、ふっ、ふっ」
俺達は笑いを抑えるか、哀れみの籠った目でスリュムを見ていた。
フレイヤ「誰がお前の妻になど! かくなる上は、剣士様達とお前を倒し、奪われた宝を取り戻すまで!」
そりゃそうだろうね。
スリュム「ぬっ、ふっ、ふっ、威勢の良いことよ。 さすがは、その美貌と武勇を九界の果てまで轟かすフレイヤ殿。 しかし、気高き花ほど手折る時は興深いというもの。 小虫どもを捻りつぶしたあと、念入りに愛でてくれようぞ、ぬっふふふふ。」
クエストとはいえ、こんな下劣な言葉使いは不愉快になる。
だがそれ以上に滑稽だ。
スリュム「ヨツンヘイムが儂の物となる前祝に、まずは貴様らから平らげてくれようぞ!」
ずしん、とスリュムが一歩踏み出した瞬間、俺の視界右上に、長大なHPゲージが三段積に重なって表示された。
スリュムの見た目からして、相当なステータスが設定されているはずだ。
HPゲージが見えない、新生アインクラッドのボスたちと比べれば、ペース配分が掴めるからまだマシだが。
キリト「来るぞ! ユイの指示をよく聞いて、序盤はひたすら回避!」
「「「「「「「「了解!」」」」」」」」
アーサー「の、前に開幕先制攻撃、喰らっとけ。」
後方でシンタロー、アリス、そして自分自身で龍爪剣に雷と風を蓄えていたアーサーが一気に飛び出し、その剣で攻撃する。
狙うは弱点が多い顔。
アーサーがスリュムの顔に切りつけると剣から大量の雷と風が発生し、大ダメージを与えた。
一撃で一本目をイエローまで持っていった。
スリュム「ぐおおぉぉぉぉ!! この、羽虫風情がぁ!」
ユイ「パンチ三連続来ます!」
アーサー「一発目は俺! 二発目はランスロット! 三発目は回避!」
空中に居たままのアーサーが一発目を左手のパンチで弾き、その勢いを利用して地面に降りる。
二発目は体制を立て直しきれなかったアーサーの前にランスロットが入り、盾でガード。
三発目はアーサーとランスロットが左右に跳び、回避した。
アーサー「流石に俺に攻撃が集中するか。 じゃ、俺は暫く防御に専念するから、攻撃よろしく。」
キリト「やり投げ!?」
アーサー「役割分担と言って欲しい。」キリッ
などと若干ふざけながらスリュムの攻撃を防いでいる。
ユイ「直線レーザーブレ
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