第七十話 霜の巨人族の王
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クエストの対象となっているか、あるいは。
シノン「罠よ。」
サクラ「罠だね。」
ストレア「罠だよねー。」
フィリア「罠だと思う。」
コジロウ「罠ですね。」
そう。 罠の可能性もあるのだ。 俺たちの背中から奇襲、或いは何処かに誘導など。
眉を八の字に寄せ、眼を見開き、口をすぼめるという複雑怪奇な表情で固まるクラインをの肩を叩き、俺は早口に言った。
キリト「もちろん、罠じゃないかもしれないけど、今はトライ&エラーをしている余裕はないんだ。 一秒も早く、スリュムの所まで辿り着かないと、」
クライン「お、おう、うむ、まぁ、そうだよな、うん。」
クラインは小刻みに頷き、氷の檻から視線を外した。
ランスロット「待ちたまえ、まだ罠と判断するには早い。 名前は?」
フレイヤ「フレイヤです。」
リーファ「フレイヤ? どこかで聞いたような。」
アーサー「北欧神話の月と豊穣の女神だな。」
カノ「んー、なーんか違和感感じるんだよねー、おねーさん?」
アーサー「ま、本当は雷の神、トールなんだろ?」
すると、それまで出していた綺麗な声から一転、重々しい男性の声で話し始めた。
トール「ほう、ロキが我に施した変装を見破るとは、中々の眼をしておる。 いかにも、我がトールである。」
クライン「う、嘘だろ。」
キド「よ、良く分かったな、カノ。」
カノ「まぁね。 嘘つきには嘘つきなりの勘があるんだよねー。」
アーサー「目的は、ミョルニルの奪還か?」
トール「然り。 我が宝、ミョルニルを霜の巨人の王から奪い返し、その礼をたっぷりとするためよ。」
アーサー「ま、倒すべき相手は同じだし、ふっ!」
アーサーが剣を一振りして檻を破壊し、次に氷の鎖を破壊した。
トール「礼を言うぞ、妖精の剣士。」
アーサー「そりゃ、どーも。」
そう言ってアーサーは【Freyja/Thor】をパーティーに加えた。
トール「あの巨人の王にはまだこの事を知られたくは無い。 我のミョルニルが見付かるまではくれぐれも、」
アーサー「分かってる。 その声と口調、戻した方が良いぜ。」
フレイヤ「では、参りましょう! 妖精の剣士達よ!」
アルゴ「ニャッハハハハハ!!」
声と口調を戻すところまで、罠だと思っていた俺達はフリーズしたままで聞いていた。
アルゴだけはそのギャップに大爆笑。
アーサー「どうした? 置いてくぞ。」
リズ「わ、私、もう何が何やら、」
フィリア「右に同じ。」
まだ混乱してるのが若干数名。
その後、少し混乱から立ち直るために時間を取り、その先に進んだ。
階段を下りた先には、二匹の狼が彫り込まれた分厚い氷の扉が立
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