第六十九話 地下世界へ
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が、憤慨したように叫んだ。
クライン「な、なにぃ! ンなことしたら、アルンの街が壊れちまうだろうが!」
ウルズはその言葉に頷いた。
ウルズ「彼等の目的は、アルヴヘイムを氷雪で閉ざし、世界樹イグドラシルの梢に攻め込み、其処に実るという《黄金林檎》を手に入れることです。」
キリト「ああ、確か天辺近くには、有り得ないくらいの強い大型鷲ネームドモンスターに守られて近づけないエリアがあるな。 も
しかしたら、其処に黄金林檎があるのかもな。」
ウルズ「我ら眷属たちをなかなか滅ぼせないことに苛立ったスリュムと霜巨人の将軍たちは、遂にそなたたち妖精の力をも利用し始めました。 エクスキャリバーを報酬に与えると誘いかけ、眷属狩りを尽くさせようとしているのです。 しかし、スリュムがかの剣を余人に与えることなど有り得ません。 スリュムヘイムからエクスキャリバーが失われる時、再びイグドラシルの恩寵はこの地に戻り、あの城は溶け落ちてしまうのですから。」
リズ「え、じゃ、じゃあ、エクスキャリバーが報酬っていうのは、全部嘘だってこと!?」
ウルズ「恐らく、鍛冶の神ヴェルンドがかの剣を鍛えた時出来た失敗作、見た目はエクスキャリバーにそっくりな、《偽剣カリバーン》を与えるつもりなのでしょう。 充分に強力ですが、真の力は持たない剣を。 ですが、配下の殆んどを、巧言によって集められた妖精の戦士たちに協力させるため、スリュムヘイムから地上に降ろしたのです。 今、あの城の護りは嘗てないほど薄くなっています。 妖精たちよ、スリュムヘイムに侵入し、エクスキャリバーを《要の台座》より引き抜いて下さい。」
このクエストの《女王の請願》の目的は、エクスキャリバーの奪還か。
その後、空中ダンジョンの入り口で他のパーティーと合流し、さっきの事を話した。
アーサー「で? 開発者サマ? そこまで行ったら最悪の場合ラグナロクが起こるわけだが、そうなった場合はこのALOはどうなる?」
ランスロット「恐らく、カーディナルによるマップの全消去だろう。」
リーファ「で、でも、幾らなんでも、ゲームシステムが、自分の管理しているマップを丸ごと崩壊させるようなことが出来るはずが、」
ランスロット「可能だ。 このフルスペック版カーディナルにはクエスト自動精製機能の他にもう一つコピー版には無い機能がある。 それが自己崩壊プログラム、旧アインクラッドがクリアされたときにそれを崩壊させたのがこのプログラムだ。」
シノン「もし、仮にその《ラグナロク》が本当に起きても、運営側が望まない展開なら、サーバーを巻き戻すことは可能じゃないの?」
クライン「お、おお、そうか、そりゃそうだよな。」
クラインがうんうんと頷いた。
だが開発者は首を左右に振り、それ
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