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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第51話 逆転
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「全く......科学者泣かせの存在だよ......君(サソリ)は」

まともな戦力がトビフレンダだけとなってしまい、慌て始めていた。
「なんかヤバくないっすか......」
「......」

かたや、万華鏡写輪眼を全開にし、千手の力を奪われ、厄介な氷遁使いの娘に光線を放つ娘もあちら側の手札となってしまった。

「どうするんすか!?」
金髪の頭を掻きながら、トビフレンダは黒ゼツの指示を仰ぐ。
「......コイツラヲ抑エテオケ」
まるで地の底から響いてくるような元の低く片言の声を発しながら、黒ゼツは液体となり床のちょっとした隙間に入り込んでいく。

「ええええー!無茶言わないでくださいよ!」
「禁術ヲ使エ」

サソリの耳が微かに反応した。
禁術?

「!.......良いんすね?死んじゃいますよ......この身体」
「替エハ幾ラデモアル......準備ヲシテクル」
黒ゼツが床に融けるように消えるとトビフレンダは、腕を曲げて独特の構えを始めるとフレンダのチャクラの流れが一気に変化を始める。

「ま、まさか!!?」
万華鏡写輪眼によりチャクラの流れを観たサソリが冷や汗を流し、チャクラ糸を操り張り手を繰り出すが......

八門遁甲!第三生門......開!!

大仏の張り手を受け止めると赤い目を光らせて不敵に笑みを浮かべた。
トビフレンダの周りに蒼色の蒸気が噴出し、大仏を片手で押し返すと床を凹ませるように飛び上がった。

八門遁甲
身体に流れるチャクラ量を段階的に解放し、普段の何十倍もの力を引き出す術。
チャクラ量に制限を掛けている部分を『門』と呼ばれ、全部で八門存在している。

チャクラの波により床から礫が舞い上がり、礫が落ちる次の瞬間には覆っていたスサノオを突き抜けてサソリの頬に衝撃が加わり、床を削るように叩きつけれた。
「がはっ!?」
「さ、サソリー!!?」
「まだまだっすよ」
空中を蹴って抉られて轍となった床の最果てにいるサソリに向かって黒い線が移動し、サソリの鳩尾を回転を加え、捩込むように拳を繰り出した。

「が!ああああああああ!」
口から血を流し、床が隕石の衝撃を受けたかのように一段と落ち窪んだ。
「この!」
佐天と絹旗がサソリの上にいる蒼く燃えているトビフレンダ目掛けて攻撃をするが、一瞬でいなくなり佐天と絹旗の後頭部をガシッと掴むと二人の頭蓋骨をぶつけ合った。

「超痛ったぁぁぁぁぁぁー!」
「は、速くて何も」

黒い線が佐天の前に来たように感じた佐天は、買い物袋を上にして反射的に防御の体勢を取る。
すると......
買い物袋に入っていたソフトクリーム(チョコレート味)が飛び出してきた。

「!?あ、あれは!」
トビフレンダの興味
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