機動戦艦ナデシコ
1461話
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?」
「はい。暴れている賊軍の生き残りを捕らえる為ですね」
「そうなる。どうしようもない場合は撃破しても構わないが、出来れば生かして捕らえろ」
別にこれは俺が人道的なものに目覚めたとか、そういう訳じゃない。
この手の犯罪者は、出来れば生かして捕らえた方が使い道は多い。
特にスケープゴート的な意味では、これ以上ない程の存在だ。
……草壁を含めて賊軍の上層部が生きていれば、また話は違ったんだろうけど。
そんな訳で、その類の奴は捕らえればそれだけ有益な存在となる。
今の状況ではこういう逃亡兵は現状では害にしかならないんだから、そういう意味では捕まってこそ役に立つと言ってもいい。
『じゃあ、そっちの方はお願いしてもいいのね?』
「ああ。エリナも元々そのつもりで俺に連絡してきたんだろ?」
『……ちょっとアクセルの顔を見たかっただけよ』
そう告げると、通信が切れる。
普段強気なエリナが、頬を赤く染めて視線を逸らしながら告げるその様子は、まさにデレと言ってもいいだろう。
ツンデレのエリナの本領発揮といったところか。……破壊力は大きかったな。
今見た光景を思い出していると、すぐ側にいた量産型Wが口を開く。
「アクセル代表、メギロートの出撃準備を進めても構わないでしょうか?」
「……もう少しこの気持ちに浸らせてくれてもいいと思うんだが」
「申し訳ありません」
そう言って謝る量産型Wだったが、何が悪かったのかというのは分かっていないだろう。
戦術的な判断とかならともかく、愛情に関して理解しろというのが難しい事は十分に理解している。
これが量産型WじゃなくてWナンバーズのエキドナやラミアといった面子であれば、話は違ったのだろうが。
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