機動戦艦ナデシコ
1461話
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いんだけど」
コンテナを次々に空間倉庫に収納している俺の様子を見て、エリナは少しだけ感心したように頷き、口を開く。
『凄いわね。何回かアクセルが空間倉庫を使ってるのは見たことがあるけど、こうしてコンテナが次々に消えているのを見れば、それしか言葉が出ないわ』
「まぁ、便利は便利だよな」
特にエリナみたいに企業を経営……いや、エリナは会長秘書だから、経営しているのはアカツキか。
ともあれ、企業のトップに近い位置にいつ者にとって、空間倉庫というのは非常に有用なものに思えるのだろう。
『そんな言葉ですませていいものじゃないと思うんだけど。……まぁ、いいわ。それよりアクセルに連絡した件だけど、実は世界の何ヶ所かで賊軍の生き残りが暴れているのよ。それでメギロートを派遣して貰えないかと思って』
「……賊軍の生き残りが?」
この生き残りというのは前回の戦いで生き残った者……というだけではない。
それ以外にも、まだ討伐軍に降伏をしていない者達という意味も含まれている。
つまり、討伐軍に降伏をすれば以後の自由がなくなる……確実に罪を償う事になっている者達。
そんな奴等は当然大人しく討伐軍に降伏する筈もなく、少なくない数の人数が前回の戦いから逃げ出してナデシコ世界に紛れている。
勿論量産型Wやメギロートには出来るだけ逃がさないように言っておいたんだが、賊軍の大反攻作戦に対処したのはシャドウミラー以外にも討伐軍、そして木連がある。
特に木連は地球の地理に決して詳しい訳じゃない。
草壁辺りならクリムゾングループから話があって上手い具合に地理を知っていたりもしたかもしれないが。
ともあれ、そんな理由で逃げ出した賊軍の生き残りが暴れているのだろう。
自分達は捕まればもう終わりだと知っている生き残りは、基本的に人に見つからないように隠れているのだが……根は犯罪者である以上、見つからないようにコソコソと逃げる逃亡生活を我慢出来る奴だけな訳じゃない。
で、そういう奴が何かの理由でプッツンし……その結果が暴れるという事なのだろう。
自分達が逃げているというのは理解しているのだろうが、それでも構わずに暴れてしまう辺り、忍耐力が足りない。
「分かった、ならメギロートを出撃させるように命令しておく」
『ええ、お願い。暴れている座標の方は……』
賊軍から逃げ出した者達は、当然のように何らかの武器を持って逃げ出している事が多い。
逃亡資金や、武器を持っていないと心細いといった風な理由から。
それを持って暴れているというのが非常に厄介なんだよな。
ともあれ、エリナから座標を聞くと俺の側にいる量産型Wへと視線を向けて口を開く。
「何機かのメギロートをエリナの言っていた座標に送れ。理由は分かるな
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