第六十八話 聖剣獲得目指して
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狙おうなんて、普通しないの!」
それに対してシノンは肩を竦め、澄ました微笑を浮かべる。
シノン「欲を言えば、その倍の射程は欲しいとこね」
シンタロー「右に同じだな。 俺は《神弓キム・クイ》な。」
アーサー「じゃあ、俺は《神器アマノムラクモ》と《炎剣レーヴァテイン》。」
キリト「さらっと《エクスキャリバー》と同等以上の剣の名前が出てるのは気のせいだろうか? そっちは?」
サクマ「俺はいい。 使い慣れたこの二本が一番だ。」
コジロウ「俺もですね。 こんな長い刀、そうそう有りませんし。」
と話していると、俺の右にある工房の扉が勢いよく開いた。
ストレア「帰ったよー!」
アルゴ「お邪魔するヨ。」
アスナ「お待たせ!」
リーファ「たっだいまー!」
市場から此処まで、アイテムをアイテム欄に収納しないで運んで来たらしく、三人のバスケットから色とりどりの小瓶や木の実が部屋の中央のテーブルに積み上げられていく。
アスナの肩からぱたぱたと飛びたった小妖精、ナビゲーション・ピクシーのユイが、俺の頭の上にちょこんと座った。
俺の髪は長いことつんつん逆立てていたが、ユイの要請によって髪を下ろしている。
理由は、《座りにくい》、からだそうだ。
俺の頭上の上で、ユイは鈴の音のような声ではきはきと言った。
ユイ「買い物ついでにちょっと情報収集してきたんですが、まだあの空中ダンジョンまで到達出来たプレイヤー、またはパーティーは存在しないようです。 パパ。」
キリト「へぇ。 じゃあ、なんで《エクスキャリバー》のある場所が解ったんだろ。」
ユイ「それがどうやら、私たちが発見したトンキーさんのクエストとは別種のクエストが見つかったようなのです。 そのクエストの報酬としてNPCが提示したのがエクスキャリバーだった、ということらしいです。」
ポーション類を整理していたアスナが、青いロングヘアを揺らして振り向くと、小さく顔を顰しかめて頷いた。
アスナ「しかもどうやらソレ、あんま平和なクエじゃなさそうなの。 お使いや護衛系じゃなくて、スローター系。 おかげで今、ヨツンヘイムはPOPの取り合いで殺伐としてるって」
キリト「そりゃ、確かに穏やかじゃないな。」
スロータ系とはその名が示す通り、《○○というモンスターを○匹倒せ》とか《○○というモンスターが落とすアイテムを○個集めろ》とかいう類のクエストだ。
必然、指定された種類のモンスターを片端から狩りまくるので、同じクエストを受けているパーティーが狭いエリアで重なると、POP、つまりモンスターの再湧出を奪い合って場がギスギスしてしまうのだ。
アーサー「アルゴ、他に情報は?」
アルゴ「そのクエを依頼したNPCの名
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