第六十四話 第二試合
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そのまま相手二人の周りを走り回る。
そして十数秒ほどして、
サクラ(ここ!)
先に後衛のアクアに対して攻撃を仕掛ける。
サクラ(まずは一人、貰っ、!?)
だが、その時、ウォードが私とアクアの間に入り、私の攻撃を止めた。
サクラ(な、何で? 幻惑魔法の効果がある中、ここまで反応できるなんて有り得ない!)
ウォード「何で?って顔してんな。 ならば教えてやろう。 俺の左腕に付けてる腕輪見えるか?」
確かに左腕に銀の腕輪がある。
ウォード「これは古代級装備の一つでな、効果は幻惑魔法の無効化。 前衛の俺が最も注意するべきは幻惑だからな。」
アクア「そう言うこと。 良い攻撃だったけど残念だったわね。」
そしてアクアが詠唱を終え、大量の火球が向かってくる。
私は反応が遅れて動けない。
もうダメかと思ったとき、後ろに引っ張られる感覚がして、私はその場から離脱した。
シンタロー「ったく、もうちょっと手間かからないようにしてくれよ。 ガキじゃ有るまいし。」
どうやらいつの間にかシンタローに糸を結び付けられたらしい。
サクラ「ご、ごめん。」
シンタロー「次は無いからな。 同じ手が二度も通用する相手じゃ無いのは分かるだろ? それより、ちょっと耳貸せ。」
アクア「アララ、外しちゃった。」
ウォード「ま、今のはしょうがない。 次当てていこうぜ。」
アクア「しょうがない? 何言ってんの? 次はどんな手を使っても逃がしはしないわよ。」
ウォード「あー、お前そういう奴だったな。 ま、頼むぜ。」
シンタロー「ーーーーーー、いいな? 大丈夫だ。 お前のスピードなら出来る。」
私はシンタローの言葉に頷く。
そして、また私は相手に向かって駆け出す。
今度は魔法の詠唱も無い。
最初からトップスピードだ。
そしてまた相手の周りを走り回る。
数秒に一回、相手二人の間を縫うように攻撃する。
そしてすぐに離脱し、また周りを走り回る。
ウォード「何のつもりだ?」
アクア「さあ? でも焦らすのが目的ならもう完璧。 そろそろ捕まえようかしら。」
そう言ってアクアが詠唱に入る。
これは水属性の束縛魔法。
サクラ「残念、ハズレ。」
私はその場から離脱する。
サクラ(さぁ、バレないように作って上げたわよ。 魔方陣。)
そう、さっきから私は走り回りながら地面に少しずつ傷を付け、魔方陣を作っていた。
その形は円の中に六角星を描いたもの。
シンタロー「喰らえ。 《極大魔法 氷刃零ノ太刀》」
魔方陣から精製された大量の巨大な氷の刃が相手二人を切り裂いた。
だが、相
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ