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SAO〜円卓の騎士達〜
第六十一話 過去との決別
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キリト「後はサクマだけか。」
シンタロー「迎えに行ったらどうだ? シノン。 優勝はお前らに譲る。」
キリト「ちょ、ちょっと待て。 それって、」
シンタロー「爆死。 ちなみに逃げたら撃つ。 いくらお前でも光速の弾丸は弾けないだろ?」(めっちゃ笑顔)
キリト「笑顔がめちゃくちゃ怖いっす。 シンタローさん。」
シノン「じゃ、お言葉に甘えさせて貰うわ。」

そして、私がサクマの所に向かって歩き出し、暫くしてから走る。

後ろで爆発音が聞こえたけど、気にしない。

そして、サクマの姿が見えてきた。

シノン「サクマ!」
サクマ「シノン。 二人は?」
シノン「あっちの方で二人で爆死してたわ。」
サクマ「って言うことは、 残りは俺達二人だけか。」
シノン「そうよ、でも大会も終わらせないとね。 ギャラリーが怒ってるだろうし。」
サクマ「ああ、そうだな。 そういえば、中継されてたんだっけ。」

夜空のあちこちでは、中継カメラたちが、心なしか苛立ったようにRECマークを点滅させていた。
サクマが、静かに口を開いた。

サクマ「危険は去った。 死銃が倒れた今、シノンを狙っていた共犯者も姿を消しているはず。 死銃達は、自分たちが決めた制約を破らないはず。 だが、ログアウト直後は気を付けろよ。」
シノン「でも、どうすればいいの? 警察に通報しても、何て説明したらいいの?」

VRMMOの中と外で同時殺人を企んでいる人たちが居ます。 なんて言っても、信じてもらえない。

サクマ「そっちの方は俺達の依頼人に言えば何とかなる。 ま、俺がログインしてるのは千代田区の御茶ノ水だ。 俺が駆け付けた方が早い。 ただ、一つ約束してくれ。 俺達以外の誰が来ても絶対に中に入れるな。 例え知り合いだったとしてもな。」
シノン「分かったわ。」
サクマ「さて、ログアウトするには、BoBを決着させないとな。 どうやって決着をつける?」

私はサクマを一瞥してから、

サクマ「あんた、全身ボロボロじゃないの。 そんな人に勝っても全然自慢にならないわ。 次のBoB本大会まで、勝負は預けておいてあげる。」
サクマ「なるほど、負けず嫌いか。」
シノン「なっ!?」

私は、小さく声を上げた。
気を取り直して、

シノン「そ、それじゃあ、そろそろBoBの大会を終わらせましょう。」
サクマ「でもどうやって? バトルロイヤルだから、俺たちのHPが全損しないと、勝者は決まらないだろう。」
シノン「お土産グレネードを使うのよ。」
サクマ「オミヤゲグレネード? なんだ、それ」
シノン「負けそうな人が、巻き添え狙いで死に際にグレネードを転がすこと。 ん、ほら、これあげる。」

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