第六十話 死闘開始
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場所から、予測線を見たのだ。
だが、これで条件は対等だ。さぁ。
シノン(勝負!!)
死銃がサイレント・アサシンを動かし、シノンに銃口を向けたと同時に、シノンは予測円の収束を待たず、トリガーを引いた。
轟音と同時に、死銃のライフルも小さな火炎を迸らせた。
私はスコープから顔を離し、肉眼で飛来する銃弾を確かめる。 瞬間。
くわぁん! と甲高い衝撃音を響かせ、へカートに装着した大型スコープが、跡形もなく吹き飛んだ。
右眼を付けたままだったら即死していただろう。
銃弾は右肩を掠り、背後へと消えた。
へカートから放たれた50BMG弾は、狙いを僅かに逸らし、銃のレシーバーへと命中した。
直後、銃の中心部がポリゴンの欠片となって吹き飛び、銃のパーツがばらばらと砂に落下する。
この瞬間、死銃が携えてたサイレント・アサシンは、破壊された。
この世界では稀少かつ高性能な銃の最期に、シノンは弔いの言葉を呟いた。
シノン(ごめんね)
スコープが破壊されてしまった今、もう遠距離狙撃は出来ない。
シノン「後は任せたわよ。 三人とも。」
私は、三人の光剣使いに囁きかけた。
〜side out〜
〜シンタロー side〜
シンタロー(ナイスショットだ。 シノン!)
シノンの狙撃により、サイレント・アサシンの破壊を確認した俺は片手剣単発重攻撃ソードスキル、《ヴォーパル・ストライク》を放つ。
あの世界で、そして新たに実装された妖精の世界で、俺達が得意としている技だ。
この銃の世界ではシステムアシストは無いが、ステータスによって高められたスピードと共に放たれた一撃だ。
だが死銃は、タイミングを合わせたかのように、後方に跳び退き回避した。
瞬時に後方にジャンプしようとしたが、死銃が携えているエストックが襲う。
シンタロー「ぐっ!?」
身体全体から、血飛沫のようなダメージエフェクトが撒き散らされる。
俺とは、後方に着地した。
五メートル程離れた場所に立つボロマント、《死銃》は、右手にぶら下げた黒光りする刺剣の尖端を、まるで何かの拍子を取るかのように、ゆらゆらと動かしている。
奴はこの体勢から、ノーモーションで突き攻撃を繰り出してくる。
あの世界で、《ラフィン・コフィン》を討伐する為に乗り込んだ洞窟で、俺は同じ光景を眼にしていた。
奴は、今のように赤い眼を光らせていた。
シンタロー「そのエストック、《ナイフ作成》スキルで作ったのか。」
ステルベン「流石に、ゲームに、関する、情報は、十二分に、有るようだな。 だが、お前達は、現実世界の、腐った空気を、吸い過ぎた。 さっきの、なまくらな、《ヴォーパル・ストライク》を、昔の
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