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SAO〜円卓の騎士達〜
第五十九話 前へ進むために
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ィン・コフィン》の幹部プレイヤー、それは間違いない。 SAO時代の名前が判れば、現実世界での本名や住所だって突き止められるはずだ。」
シンタロー「ま、俺が忘れる訳無いけどな。 死銃はザザだ。 あのぶつ切りの聞き取りにくい口調はアイツ特有の物だった。 後の二人は、」
サクマ「poh、それに」
キリト「クラディールだな。」
シンタロー「あぁ。 だけど、問題は殺しの手口だ。 聞いて素直に答えるような奴等じゃ無いしな。」
シノン「殺しの手口って、アミュスフィアは初代ナーヴギアと違って危険な電磁波は出せない設計なんでしょ?」
サクマ「あぁ。 だけど、電磁波は関係無い。 死因は心停止なんだ。」
シンタロー「心停止なんてリアルで薬物でも射たれない限り、」
キリト「! 今何て言った!?」
シンタロー「し、心停止なんてリアルで薬物でも射たれない限り有り得ないって、、、あぁ。 そういうことかよ。」
シノン「言いたいことは分かったけど、住所や鍵はどうするのよ?」
シンタロー「住所は総督府でのエントリー時に覗き見すれば分かる。」
シノン「で、でも、そんなの他のプレイヤーに見つかったら即BANされるんじゃ、」
シンタロー「あのマントだ。 姿を消す効果が街中でも使えれば、誰にもバレずに見ることが出来る。 鍵は恐らく病院とかに置いてあるマスターキーだろ。 殺された二人はどちらも古いアパートに住んでた。 旧型の電子ロックだったら楽々開けられる。 そして、薬物も病院から位じゃないと人の心臓を止められるような劇薬は手に入らない。 犯人は病院関係者の可能性が高い。」
シノン「で、でも、どうやって薬物を、」
キリト「リアルに協力者がいるとしたら?」
シノン「!」
サクマ「シノン、鍵、それと、ドアのチェーンは?」
シノン「一応、電波ロックだけじゃなくてシリンダー錠も掛けてあるけど。 鍵そのものは、家も初期型の電子錠。 チェーンは、」

シノンは眉を寄せ、懸命にダイブ前の記憶探る。

シノン「してない、かもしれない。」
サクマ「そうか。 シノン、いいか。 落ちついて聞いてくれ。」

シノンの顔には、恐怖が色濃く浮かんでいた。
この事を、彼女に告げる事はしない方がいいのかもしれない。
だが、今告げねばならない。

サクマ「廃墟スタジアム近くで、死銃は、麻痺したお前をあの黒い拳銃で撃とうとした。 いや、実際に撃った。 それはつまり、準備が完了しているということだ。 今この瞬間に、現実世界の君の部屋に死銃の共犯者が侵入して、大会の中継画面で、君が黒い拳銃で撃たれるのを待っている、という可能性がある。」

告げられた言葉が、シノンの意識に浸透するには長い時間が掛った。
その言葉を理解した瞬間。
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