第五十八話 因縁との再開
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都市エリアの中に《konoha》の名前を見つける事が出来た。
シノン「ステルベンの名前はなかったわね。 そうなると、この廃墟エリアには居ないって事になるわね。」
シンタロー「いや、他のエリアにも見つからなかった。 となると水中か、洞窟か、後はシェルターとかだな。」
キリト「すると知られてない隠しシェルターで、姿を隠しているのかもしれない。 用心しながら進もう。 このエリアには《konoha》の名前が表示された。 まずはコノハと合流しよう。」
シノン「ええ、そうね。 スタジアムの方だったわ。 銃士Xも居た。 戦闘中かもね。」
そうなったら銃士Xには悪いけど、私達が共闘して倒させてもらう。
シンタロー「俺とシノンで後方から援護する。 気を付けながらコノハと合流してくれ。」
サクマ「了解。」
私とシンタローが残り、他の三人がスタジアムに向かっていくのを見ながら近くの建物の中に入る。
シンタロー「俺はその隣のビルの屋上から狙撃する。 何かあったらすぐに銃を撃て。 駆け付ける。」
シノン「ふん。 アンタに心配されるほど弱くは無いわよ。」
シンタローはビルの壁面の崩壊部を潜り、走った。
私はそれを見送った瞬間、背筋に強烈な寒気を感じ振り向こうとし、それすらも出来ずに地面に倒れた。
一体何が起きたのか、すぐに理解できなかった。
反射的に左手を持ち上げたら、腕の外側に激しい衝撃があった。
撃たれた、と思い咄嗟に目の前の崩壊部の陰に身を隠そうとするが、何故か足が動かなくなり、路面に棒立ちになり左に身体が傾き崩れ落ちた。
起き上がろうとするが、身体が言う事をきかない。
動かせるのは両目だけ、投げ出された左手を懸命に見下ろし、ダメージ感があった場所を確かめる。
ジャケットの袖を貫き、腕に突き刺さっていたものは、弾というよりは、銀の針のような物体だった。
根元部分が甲高い振動音と共に青白く発光し、そこから発光した糸のようなスパークが、腕から全身に流れて込んでいく。
これはペイルライダーの動きを止めた、電磁スタン弾。
それが今、シノンの身体の動きを止めている。
シノン「(でも一体誰が、どうやって銃撃したって言うのよ?)」
この廃墟エリアには、私達五人と、《konoha》、《銃士X》しか表示居ないはず。
直後私が捉えたのは、南に約二十メートル離れた空間に、じじっと、光の粒が幾つか流れ、空間を切り裂き何らかの影が出現した光景だ。
私は無言で叫んだ。
シノン「(メタマテリアル光歪曲迷彩!!)」
装甲表面の光其の物そのものを滑らせ自身の姿を不可視化する、謂わば究極の迷彩能力だ。
シノン「(シンタローと私が離れた瞬間を狙ったの。)」
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