暁 〜小説投稿サイト〜
SAO〜円卓の騎士達〜
第五十六話 BoB本選開始
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。 銃で撃い合うゲームだ、それくらいの広さは必要なんだ。 スナイパーライフルの最大射程は一キロ以上はあるし、アサルトライフルでだって五百メートルくらいまで狙える。 狭いマップに三十人も押し込めたら、開始直後から撃ち合いになって、あっという間に半分以上が死んじまう。 お前らは、銃弾を光剣でぶった斬りそうだけどな。 でも、キリトが言った通り、遭遇しなきゃ何も始まらない。 それを逆手に取って、最後の一人になるまで隠れていようって考える奴も出てくるだろう。 だから参加者には、《サテライト・スキャン端末》っていうアイテムが自動配布される。」
サクマ「何だそれは?」
エネ「十五分に一回、上空を監視衛星が通過する設定よ。 その時全員の端末に、全プレイヤーの存在位置が表示されるのよ。 マップに表示されている輝点に触れれば、名前まで表示されるおまけ付き。」

サクマがシノンに聞いた。

サクマ「つまりは一箇所に隠れられる時間は、十五分が限界ってことか?」
シノン「そういうことね。」
キリト「そんなルールがあるなら、スナイパーは不利じゃないか? 茂みに隠れてじーとして、只管ひたすらライフルを構えているんだろ?」

俺がそう言うと、シノンは鼻を鳴らした。

シノン「そうでもないわよ。 一発撃って一人殺して一キロ移動するのに、十五分もあれば十分すぎるわ。 今度こそあんたの眉間に、へカートの弾丸を撃ち込んであげるわ。」
サクマ「さ、さいですか。」

最後に、俺が今までの情報を纏める。

キリト「つまり、試合が始まったら兎に角とにかく動きながら敵を見つけて倒して、最後の一人まで頑張る。 十五分ごとに全プレイヤーの現在位置が手元のマップ端末に表示されて、誰が生き残っているか判るってことか?」
シノン「その理解で間違っていないわ。」

シノンは左手首に装着した、ミリタリーウォッチを見て時刻を確認した。
俺達もその動作に釣られて確認をする。
本戦スタートまで、残り一時間を切った所だった。
シノンは笑みを浮かべた。

シノン「もうレクチャーは十分ね。」

俺達は頷いた。

シンタロー「じゃあ、待機ドームに移動するか。 装備の点検やウォーミングアップの時間がなくなる。」
キリト、サクマ「「ああ。」」

そう言ってから、俺たちは席を立ち上がった。
酒場の隅にあるエレベータまで移動し、シノンは下向きのボタンを押した。
金網がスライドし、鉄骨の箱が現れる。
それに乗り、俺が一番下のボタンを押す。
シノンが言った。

シノン「あなた達全員、最後まで生き残るのよ。 特にサクマとシンタロー。 あなた達二人とはもう一度勝負したいから、私以外の奴らに撃たれたら許さないからね。」

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