第五十六話 BoB本選開始
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放たれる銃弾を光剣で斬りまくり、特攻して勝負を決めたことが周知にされているからだろう。
サクマ「随分と、有名になっちまったな。」
キリト「あぁ。 もっとも、シンタローは前回大会からだろ。」
俺達は、総督府を目指して足を進めた。
道中を歩いている時、首にサンドカラーの長いマフラーを巻き、水色の髪をした少女を見つけた。
彼女の背後まで移動し、名前を呼んだ。
キリト「よ、シノン。」
マフラーの尻尾がぴたりと止まり、水色に髪が僅かに逆立つ様は、まさしく猫のようだ。
右足を軸にして少女は振り向き、
シノン「キリトとサクマ、それとシンタローか。 今日の本戦よろしくね。」
キリト「よろしく。」
サクマ「こちらこそ。」
総督府ホールの一階端末で本戦エントリーの手続きを済ませた後、総督府地下一階に設けられた酒場で時間を潰すことにした。
天井に設けられた幾つもの大型パネルモニタが、眩い原色の映像を流している。
俺たちは窓際のブース席に座り、アイスコーヒーを注文した。
金属テーブルの中央にガチャリと穴が空き、奥からコーヒーが注がれたグラスが出現した。
コーヒーを一口飲み、俺が口を開いた。
キリト「本戦のバトルロイヤルって、同じマップに三十人がランダムに配置されて、出くわしたら戦って、最後の一人が優勝って事でいいんだよな?」
サクマ「シノン、レクチャー頼めるか?」
シノンは呆れたように、
シノン「貴方たち、運営が参加者に送ってきたメールを読んでいないの?」
キリト「まぁ、読んだは読んだんだけど、」
正確には、一度ざっと読み流しただけだが。
ゲーム内で再度しっかり読みこんでおこうと思っていたが、その前に熟練者ベテランのシノンに直接レクチャーして貰った方が早い、などとは断じて思っていないぞ。
シノンはグラスをテーブルに置き、一息吐いてから、本戦のルール説明を開始してくれた。
シノン「本戦はさっきキリトが言った通りよ。 参加者三十名による同一マップでの遭遇戦。 開始位置はランダムで、どのプレイヤーとも最低千メートル離れているから、いきなり目の前に敵が立っている事はないわ。 本戦のマップは直径十キロの円形。 山、森、砂漠、川ありの複合ステージだから、装備やスターテスタイプでの一方的な有利不利は無し。」
キリト「ちょっと、ちょっと待て。 十キロもか!?」
浮遊城アインクラッドの第一層と同じサイズだ。
つまり、一万人が入ることが出来るあのフロアに、三十人が千メートルも距離を開けて配置されるということだ。
キリト「ちゃんと、遭遇出来るのか? ヘタをすると、大会時間終了まで誰とも出来わさない可能性もあるぞ。」
シンタロー「アホか
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