第五十五話 GGOでの戦い方
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予感がする』と。
俺は箸を止め、
和人「と、突然何だよ、スグ?」
直葉が隣の椅子から取り上げた物を見て、俺の嫌な予感が的中した。
取り出した物は最大級のVRMMOゲームの情報サイト、《MMOトゥモロー》のニュースをコピーしたA4版のプリント用紙だ。
直葉はプリント用紙を突き出し、
直葉「あのね、あたし今朝、ネットでこんな記事見つけたんだけどね?」
プリント用紙の上部には、【ガンゲイル・オンラインの最強者決定バトルロイヤル。 第三回《バレッド・オブ・バレッツ》、本大会出場プレイヤー、三十人決まる】と書いてある。
下部に書かれていた大会出場者名の【Fブロック一位:sakuma(初)】、【Cブロック一位:sintaro(二回目)】、【Cブロック二位 : kirito(初)】の文字が、黄色のラインマーカーで印が付けられていた。
和人「へ、へえー、似たような名前が居るもんだなぁ。」
直葉は顔をニコニコ微笑ませて、
直葉「似たような、じゃなくて、全く同じ人だよね。」
俺は視線を逸らした。
和人「い、いや、そうじゃないかもしれないぞ。 ほ、ほら、キリト、なんて良くある名前だし。 そのキリトさんもリアルネームはき、き、霧ヶ峰、と、藤五郎さんとかかもしれないし。」
直葉はニコニコ笑っているが、内心では怒っているだろう。
俺たちが勝手にALOのアバターを、GGOの世界にコンバートしたことを。
いや、コンバートして正解だったかもしれない。
銃の世界には、因縁がある《笑う棺桶》のメンバーが存在しているのだ。
直葉はプリント用紙をテーブルに置き、
直葉「あのね、本当はキリト君とサクマさんが、ALOからGGOにコンバートしたことを知っていたの。」
和人「えっ」
直葉「だって、フレンドリストから二人の名前が消えているのに、あたしが気付かないわけがないでしょ。」
俺は首を縮めた。
直葉「あたし、昨日の夜に二人が消えていることに気付いて、すぐにログアウトしてお兄ちゃんたちの部屋に突撃しようとしたんだ。 でも、お兄ちゃんたちが私に何の連絡も無く、ALO居なくなるなんて有り得ないもん。 事情があるんだと思ったから、ALO内で、アスナさん、ユイちゃん、それとコジロウ君とアーサーさんに聞いたんだ。」
俺達はALOからGGOにコンバートすることを、事前に三人と愛娘であるユイには伝えてあったのだ。
直葉は、三人からALO内で話を聞いたんだろう。
直葉は囁いた。
直葉「ねぇ、二人とも何処にも行かないよね。 嫌だよ、二人が何処かに行っちゃうなんて、」
和人「ああ、大丈夫だ。 GGOの大会イベントが終わったら、必ず帰るよ。 ALOと、こ
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