第五十五話 GGOでの戦い方
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が、ジャンプして届く距離だったので問題は無かった。
そして、一番奥までついた。
そこからまたよじ登り、高速道路に戻る。
シノンの姿は見えない。
俺はすぐそこに停めてある二階建てバスに気付き、その中の気配を探る。
サクマ「いたな。 下手に入ると撃たれるから、」
グレネードを取り出し、横のまどに向かって投げる。
ガラスの割れる音がした。
次いでまたガラスの割れる音。
そして、爆発。
一回目の割れる音はグレネードが窓を突き破った音、二回目はシノンが脱出するために窓を割った音だ。
俺はシノンが立ち上がる前にシノンの背後に立ち、光剣を出し喉元で止める。
さらに左手でシノンの右手を抑える。
サクマ「俺の勝ち、だな。」
シノン「一つ、いえ、二つ教えて。 どうやって私に気付かれないように近づいたの?」
サクマ「高速道路にある点検用の通路さ。 それを使ったからだ。」
シノン「じゃあ、二つ目、、あなたは、どうやってその強さを身に付けたの。」
サクマ「強さ? 今回のバトルでそんなものは関係なかっただろ。 知識と閃きの差だ。」
シノン「とぼけないで。 ここまでのバトルであなたは弾を切っていた。」
サクマ「それか? それはただの技術さ。」
シノン「嘘よ。 嘘よそんなの。 テクニックだけで弾を斬れるはずがない。 あなたは知っているはずよ。 私にもその強さを教えて。 私は、それを知るために、」
一拍置いてから、言葉を発した。
サクマ「俺は強くなんてない、むしろ弱いさ。 ただ俺は、強くあろうと頑張っているだけさ。」
シノン「・・・何で、そんなこと。」
サクマ「・・・それは、、いや、何でも無い。 忘れてくれ。 ・・・さて、この勝負は俺の勝ちでいいかな?」
シノン「え、あ、その、ええと、」
どうやらシノンは、気持ちの切り替えが出来ていないようだ。
俺は顔を近づけて、
サクマ「降参してくれないか。 無抵抗の女の子を斬るのは趣味じゃないんだ。」
シノンは俺の言葉を聞き、現状を再確認したようだった。
この光景が待機ドーム、総督府ホール、グロッケン中に生中継されていることに。
シノンは顔を赤く染めて、
シノン「・・・あんたともう一度戦うからね。 明日の本戦、私と遭遇するまで絶対に生き残るのよ。」
それからぷいっと顔を背け、『リザイン!』と叫んだ。
俺に、その質問に答えられる資格は無いんだ。
〜side out〜
〜和人 side〜
次の日の朝。
朝食のテーブルで、向かいに座る直葉に、最大級の笑顔と共に呼びかけられていた。
直葉「お兄ちゃんっ。」
俺は思った。
『嫌な
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