第五十五話 GGOでの戦い方
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キリト「どうすりゃ良いんだよ。 ・・・・そうだ。」
昔見た、とあるSF映画を思い出し、光剣を構える。
そして、気配を感じ、一気に飛び出す。
その途中で、六本の弾道予測線が俺の体に伸びてきた。
そこに光剣の刀身を当て、寸分の狂いもなく遮った。
光剣を閃光のように動かし、二弾、三弾と銃弾を全て弾いていく。
弾くと同時に、耳元でプラズマエネルギーによって弾かれる衝撃音がする。
「冗談だろ!?」
ここからなら、届く。
そう考え、腰のFNファイブセブンを取り、撃ちまくる。
その内の三発ほどが敵に当たり、僅かながら隙が出来る。
キリト「おおぉっ!」
そのまま光剣で《ヴォーパル・ストライク》を放ち、敵を倒した。
キリト「しっかし、銃弾を切るって疲れるな。」
慣れないこともあるだろうが、それ以上に集中力の消費が半端じゃない。
勝てたから良しとするか。
俺が待機エリアに戻ると、ちょうどサクマの試合も終わった所であった。
俺はサクマに歩み寄った。
キリト「勝ったか?」
サクマ「当たり前だろ。」
シノンはまだ戻って来ていない。
ということはまだバトル中だということだ。
シノンが映っている場所を探している、その時だった。
俺とサクマの後ろから声がしたのは、低く乾いた、それでいて金属質な響きのある声だ。
???「おまえたち、本物、か」
キリト、サクマ「「ッ!?」」
反射的に俺達は跳び退き、振り向く。
全身ボロボロに千切れかかったダークグレーのマント。
目深に被ったフードの中には漆黒で、その奥の眼だけが仄かに赤く光る。
俺は一瞬ゴーストと見間違えてしまった。
だが、この世界にゴーストが居るはずがない。
俺はこのプレイヤーの足元を確認した。
すり切れたマントの裾から、ほんの少しだけ爪先が覗いていた。
俺は大きく息を吐いた。
隣に居るサクマも同様だ。
俺達は、何時でも放剣出来る状態だ。
キリト「本物って、どういう意味だ? あんた誰だよ?」
サクマ「そうだ。 人の事を聞く前に自己紹介するのが礼儀だろ。」
不快で切れ切れの声が響く。
???「試合を、見た。 お前ら、剣を、使ったな。」
キリト「あ、ああ、別にルール違反じゃないだろ。」
サクマ「何でそんなことを聞くんだ。 お前は何者だ?」
ボロマントはCブロックと、Fブロックに載っている俺たちの名前を指し、
???「この、名前、あの、剣技。 お前たちは、本物、なのか。」
キリト「解らないな。 本物って何のことだ?」
サクマ「本物だとしたらどうするんだ?」
こいつはワザとグローブの隙間を覗か
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