第五十四話 銃の世界へ
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どうやら此処が、初期キャラクターの出現位置らしい。
俺は両手を広げて見た。
俺はそれを見て、嫌な予感がした。
両手の肌は白く滑らかで、指も吃驚するほど細い。
視点からして、そんなに身長は高いとは思えない。
すると、後ろから声を掛けてきた人物が居た。
振り向くと、漆黒の短めの髪に赤のマフラーの男だ。
???「あの、貴方のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
キリト「えっと、キリトですけど。 貴方は?」
シンタロー「えぇっ! マジでキリト!? くっはははははは!! 無いわー。 俺だよ、シンタロー。」
キリト「し、シンタローか。 どうしたんだ、そんなに笑って?」
俺はシンタローに手を引かれ、近場にあるガラスに自身を映した。
そして、眼を見開いた。
キリト「な、なんじゃこりゃ!?」
映っていたのは、美少女だった。
長い黒髪が、頭頂部から肩甲骨あたりまで滑らかに流れている。
顔は手と同じで、透き通るような白、唇は紅、漆黒の瞳。
すると、俺たちに駆け寄るプレイヤーが居た。
「おお、お姉さん運がいいね! そのアバター、F一三〇〇番系でしょ! め〜〜〜たに出ないんだよ、そのタイプ。 どう、アカウントごと売らない? 二メガクレジット出すよ!」
え、お姉さん??
俺は放心していたが、すぐに我を取り戻し、ある事故が起きていないか調べる為、両手で自身の胸をまさぐった。
幸い、そこには平らな胸板があった為、危惧した事には成らなかった。
シンタロー「こいつ男だよ。 男。」
「お、男!? なら、もっと出にくいってい、」
シンタロー「残念だったな。 これコンバートデータで売ることは出来ない。」
「そ、そっかぁー。 でも気が変わったら連絡くれないか。 これが俺の連絡先。」
そう言ってその男は俺に名刺のようなものを渡し、また何処かに行った。
キリト「ところで、サクマは?」
シンタロー「さぁ? 実はここ以外にも新規プレイヤーが現れるところはあってな。 一応その内の二ヶ所にエネとコノハを行かせたんだけど。 ま、それより先にお前の武器と防具だな。 俺が見繕ってやるよ。 金は貸しな。」
そう言って俺はシンタローの後に付いていった。
〜side out〜
〜サクマ side〜
サクマ「ここが、GGOか。」
俺は鉄と硝煙の混ざった臭いのする空気を吸い込み、吐く。
因みに俺のアバターは割りと現実の姿に近い。
サクマ「で、どこだここは?」
現在、絶賛迷い中だが、
SBCグロッケンと言う都市は、どうやら広大なフロアが幾つも重なる、多層構造をしているらしい。
簡単に言えば、ダンジョンを彷
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