第五十二話 VRMMOの本当の姿
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、乾杯―!!」」
「「「「「「「カンパーイー!!!!!」」」」」」
乾杯の後、エギル特製の巨大ピザの皿が何枚も登場する辺りで、パーティーは完全なカオス状態に突入した。
明日奈は、リズに連行されていたが。
余計な事は言うなよ。
俺はカウンターに辿り着き、スツールに腰を下ろした。
和人「マスター、バーボン。 ロックで。」
いい加減なオーダーと告げると、白シャツに黒の蝶ネクタイ姿の巨漢が俺を見下ろしてから、本当にロックアイスに琥珀色の液体を注いだ、ダンブラーが滑り出てくる。
恐る恐る舐めてみれば、ただの烏龍茶だった。
ニンマリ笑う店主を見上げて、唇を曲げていると、スーツ姿にネクタイを締め、額に趣味の悪いバンダナを巻いている男が、俺の隣に座った。
風林火山ギルドリーダー、クラインだ。
クライン「エギル、オレには本物をくれ。」
エギル「おいおい、いいのかよ。 この後会社に戻るんだろう。」
クライン「へっ、残業なんて飲まずにやってられるかっての。」
龍也「じゃ、俺はジンジャーエール。」
拓真「俺は、そうだな。 コーラあるか?」
佑真「あ、コーラもう一つ。」
シンタロー「いや、コーラ三つだ。」
それから反対側のスツールに、もう一人の男が腰を降ろした。
元《軍》の最高責任者、シンカーだ。
俺はグラスを掲げると、言った。
和人「そういえば、ユリエールさんと入籍したそうですね。 遅くなりましたが、おめでとう。」
俺はグラスを合わせた。
シンカーは照れくさそうに笑った。
シンカー「いやまぁ、まだまだ現実に慣れるのに精一杯って感じなんですけどね。 ようやく仕事も軌道に乗ってきましたし、」
クラインもダンブラーを掲げ、身を乗り出した。
クライン「いや、実にめでたい! そういえば、見てるっすよ、新生《MMOトゥデイ》。」
シンカーは再び照れた笑顔を浮かべた。
シンカー「いや、お恥ずかしい。 まだまだコンテンツも少なくて、それに、今のMMOの事情じゃ、攻略データとかニュースとかは、無意味になりつつありますしねぇ。」
キバオウ「ま、それもあの城での事に比べれば、軽いモンや! なぁ、ディアベルはん。」
ディアベル「まったくその通り。 皆で力を合わせればどんな事も出来る。 それをあの城で教えて貰ったから。」
龍也「ま、でもそんな心配はいらないさ。 今日の二次会以降から新しいVRMMOの世界が始まるんだからな。」
拓真「あぁ。 ところでエギル、アレは?」
エギル「《ザ・シード》か? すげえもんさ。 今、ミラーサーバーがおよそ五十、ダウンロード総数は十万、実際に稼働している大規模サーバーが三百ってとこかな。」
《
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