第五十一話 帰還
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動きが止まったときに仮面を破壊したまえ。 それで洗脳はとけるはずだ。 須郷君のGM権限については後で対策法を教える。 まずはアーサー君を。』
そう言って茅場の声が聞こえなくなった。
キリト「切っ掛け、そうだ。」
サクマ「何かあるのか?」
キリト「サクラだ。 さっきからアーサーはサクラだけは攻撃してない。」
サクマ「なるほど、けど、サクラをどうするんだ?」
キリト「それなんだよなぁ。」
と、その時アーサーが糸を切り、シンタローの片手剣を弾き飛ばした。
シンタローは急いで距離を取るがそれも只の時間稼ぎにすぎない。
かといって、俺達では間に合わない。
キリト「シンタロー!」
アーサーの剣の先がシンタローへと向かっていく。
サクラ「もう、止めてー!!」
シンタロー「サクラ!?」
シンタローとアーサーの間にサクラが入っていった。
そして、そのままサクラに剣が当たるかと思ったとき、アーサーの動きが止まった。
オベイロン「バカな! まだそんな抗う力があったのか!?」
アーサー「・・・抗う、力、だと・・・! 笑わせんじゃ、ねぇ。 これは、俺の、体、だ。 他の、誰にも、操られは、しない・・・!!」
苦しげだがアーサーが喋った。
サクラ「アーサー、そのまま、動かないで!」
サクラが片手剣でアーサーの仮面を破壊する。
アーサー「くっ、」
アーサーが地面に膝を付くが、それをサクラが支える。
アーサー「ッハァ、ハァ、皆、すまない。」
サクラ「ううん、アーサーは悪くないよ。」
オベイロン「このっ、役立たずがぁ!」
俺達の体に再度、重圧がかかる。
アーサーは持ち前の筋力値で何とか立ったままだが、正直、もう限界に近い。
オベイロン「僕に逆らう奴は、全員死ね!」
須郷の手から白い魔弾が発射される。
それはアーサーへと迫っていく。
もちろん、アーサーもそれを避けるが、その魔弾は着弾点で爆発した。
アーサー「があぁっ!」
アーサーが吹き飛ばされる。
どうにかしなければ、そう考えたところでまた茅場の声が聞こえてきた。
『どうやらアーサー君は洗脳から解放したようだな。 では次だ。 須郷君のGM権限への対処法だが、私のIDを使いたまえ。 彼のIDよりも上の権限を持つ。 それを使えば彼のGM権限を剥奪できる。 こう唱えたまえ。 「システムログイン、ID『ヒースクリフ』、パスワード、*********」』
キリト「システムログイン、ID『ヒースクリフ』、パスワード、*********」
複雑な英数文字の羅列を唱え終えた途端、俺を包んでいた重力が消滅した。
オベイ
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