211部分:第二十八話 船の上にてその六
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「日本のものか」
「とはいっても書かれているのはギリシア語だ」
聖域はギリシアにあるからこれは当然のことだった。
「それでいいな」
「構わん」
それでいいと答えるミスティだった。
「とりあえず気分転換が欲しい。だからな」
「そうか。では読むといい」
あらためてその本を彼に差し出すのだった。
「ゆっくりとな」
「悪いな。しかし今後だが」
「武漢に着いたらだな」
「そうだ。激しい戦いになるだろうな」
ミスティはこう予想していた。
「八大公もいれば狂闘士達もいる」
「先日のようなインプ達だけではなくな」
「所詮雑兵は雑兵だ」
ミスティはこうも言うのだった。
「やはり。狂闘士達とは比較にならない」
「その通りだ。それはな」
もうわかっていることだった。彼等にしろ聖域の雑兵達とは比較にならない強さだ。自分達に置き換えて考えてみれば答えは容易に出るものだった。
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