第四十九話 グランドクエスト
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理だなんて言うな!」
俺が思わず大声を出すと、皆、驚いて俺の方を見た。
キリト「・・・悪い、少し頭冷やしてくる。」
そう言って俺はログアウトした。
現実世界に戻り、ベットに横になっていると、
直葉「お、お兄ちゃん、大丈夫?」
直葉が部屋の外から声をかけてきた。
和人「あぁ。 悪いな。 急に大声出しちまって、少し焦ってた。 先に戻っててくれ。 もう少し一人でいたい。」
直葉「わ、分かった。」
〜side out〜
〜リーファ side〜
お兄ちゃんに言われて先にALOに戻ると、
サクマ「どうだった? あいつは、」
リーファ「もう少し一人でいたい、だって。 多分平気だとは思うけど。」
コジロウ「そうですか。」
しばらくの沈黙。
サクマ「うっし、ウジウジしてても仕方がない! さっさと攻略の作戦たてておこう!」
シンタロー「あぁ。 そうだな。 一刻も早くアヤノ達を迎えに行けるように。」
リーファ「あ、そうだ。 コジロウさん。 私と試合、してくれない?」
コジロウ「え? 俺ですか? 何で?」
リーファ「いい感じの試合が出来そうだから。」
コジロウ「つまり、何となく、って事ですよね?」
リーファ「うん。 それと、体暖めておきたいし。」
コジロウ「仮想世界にそんなの関係あるんですかね?」
リーファ「いいから。 さっさとやるよ。」
私とコジロウさんだけ、空に舞い上がる。
リーファ「行くよ!」
コジロウ「昨年の全国ベスト8の実力見せて貰いますよ。」
まずは私が大上段からの降り下ろしで攻撃する。
コジロウさんはそれを止めて、そのまま体を回転させて、横薙ぎに攻撃してきた。
コジロウさんの刀は普通のと比べてとても長く、攻撃範囲が広い。
私は避けるのを諦め、防ぎに行く、ただし出来るだけ刃の根本の方に動く。
コジロウさんの刀は外に出れば出るほど遠心力で攻撃が重くなる。
それを見越しての行動だ。
リーファ「ぐぅっ!」
それでも攻撃が重い。
手が痺れた。
私は一旦距離を取る。
やっぱり、あのゲームで攻略組の中でもトップクラスだっただけはある。
気を抜いたら直ぐにやられそうだ。
けど、何だろう。
この気持ち。
楽しいような、寂しいような。
良く分からない。
ただ、コジロウさんを見てると戦闘によるものとは違う高揚感がある。
・・・・・好き、なのかな。
コジロウさんの事が。
確かに、二年前、お兄ちゃんの全国決勝を応援しに行ったとき、この人を見たら、ドキッ、ってなったけど。
あの時に一目惚れしちゃったのかな?
コジロウ「どうしたん
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