第四十八話 アルン到着
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リーファ「マナー違反を承知でお願いするわ。 この邪神、私達に譲って。」
「驚いたな。 下層の狩り場ではともかく、こんなところでそんな言葉を聞くことになるとはな。」
私の予想通りの答えが返ってきた。
ここでアリスさんがルグルーで見せてくれた交渉を思い出す。
リーファ「じゃあ、ここにある私の全ユルドでこの子を買い取らせて。」
私は比較的無駄使いをしないので貯金は貯まりに貯まっている。
「・・・全部で幾らだい?」
リーファ「端数切り捨てで十五万はあるわ。」
「・・・良いだろう。 交渉成立だ。」
邪神狩りのパーティーは私からお金を受け取ると元来た方向へ去っていった。
キリト「早速アリスの交渉術を使ったか。 でも良かったのか? 全財産だろ?」
リーファ「うん。 でも良いの。 トンキーが無事なら。」
当のトンキーは、丸まっているが。
と、思ってたら、トンキーの体が白く光り、脱皮(?)をした。
出てきたのは四対八枚の羽の生えたトンキーだった。
キリト「な、」
サクマ「これは、、」
コジロウ「完全に予想の斜め上いってますね。」
そして、トンキーは俺達をまた背中に乗せると飛び始めた。
トンキーの上に乗る事数分。
世界樹の根っこに近づくにつれ、何か金色に輝く物を発見した。
根っこの氷柱の一番下、鋭く尖った先端に。
キリト「なぁ、あの輝いている物って何だ?」
キリト君は私に聞いてきた。
私は遠見水晶アイススコープの魔法の大きなレンズを覗き込みながらこう言った。
リーファ「うぇっ!? 《聖剣エクスキャリバー》だよ、あれ。 たった一つの武器、最強の剣。」
キリト「さ、最強。」
キリト君が欲しそうに見てると、
サクマ「絶対に今は行かないからな。 人数足りねぇし、やることがあるだろ。」
キリト「わ、分かってるよ。」
それからトンキーは、世界樹の木の根まで運んでくれた。
順番にトンキーの背中から脱出階段に飛び移る。
キリト「助かったよ、トンキー。」
リーファ「うん。 ありがとね。」
ストレア「また来るからね、トンキー。 それまで元気でね。」
私達はトンキーに感謝の言葉を述べた後、トンキーは嬉しそうな声を上げ、そのまま物凄い速さで降下していく。
不思議な邪神はヨツンヘイムの暗闇に溶けていった。
リーファ「さ、行こ!」
私達は階段に足を踏み出した。
しばらく登っていると明かりが見えた。
キリト「お、出口か。」
そして、階段から出ると、
リーファ「え!? ここ《アルン》だよ!」
サクマ「マジか。 良かった。 着いたんだな
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