第四十八話 アルン到着
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みる私を引き離す。
リーファ「ひぃぃどぉぉいぃぃぃぃ!!」
私は両足の回転速度を上げ、全力で走った。
すると、前を走っていた皆が雪を蹴散らして停止した。
私はコジロウさんに抱き止められた。
一瞬顔が熱くなるのを感じる。
直後、ぱきぱきぱきっ、という音が響き渡った。
その音は、三面邪神が雪下にあった氷を踏み抜いた音であった。
キリト「やったか!?」
サクマ「何と言う在り来たりなフラグ。」
私は三面邪神が沈むように力一杯懇願したが、そう簡単にいかなかった。
足を上手く使って此方に近づいて来たのだ。
だが、象水母邪神の二十本近い肢が一斉に伸び上がり、三面邪神を水中で拘束した。
どうやら水母邪神は、あの後逃げずに追いかけて来たらしいのだ。
水母邪神の拘束により、三面邪神のHPバーがどんどん減少していく。
数秒後、三面邪神はポリゴンの欠片となり、四散した。
キリト「うっし、大成功。」
そう言う間に象水母邪神がこっちに向かってくる。
サクマ「で? どうすんだ?」
キリト「それは〜、考えて無かったな。」
サクマ「アホか!」
象水母は俺達をしばらく見ると、その鼻を伸ばしてキリト君を掴んだ。
キリト「ぬお!?」
ストレア「キリトー。 大丈夫だよー! その子、怒ってないからー!」
リーファ「怒ってないって、そんな事分かるの?」
ストレア「何となくだけどね。」
その後、邪神は私達全員を背中に乗せてのしのしと歩き始めた。
サクマ「ま、今はこいつに任せるしか無い、竜宮城に連れてってくれるのか、今日の朝メシになるかは知らんけど。」
リーファ「じゃ名前付けよ名前! 何か可愛い奴!」
私がそう言うと皆は黙って、名前を考え始めた。
キリト「んじゃ、トンキーは?」
サクマ「随分と縁起の悪い名前選んだな、オイ。」
リーファ「まぁ、でも良いんじゃない? 他には思い付かないし。」
ストレア「じゃ、決まりだね!」
リーファ「おーい、今から君の名前はトンキーだからねー!」
すると偶然だと思うが、耳のような所がパタパタと動いた。
そして、十数分後。
リーファ「おーいトンキー、私達、これからどうすればいいのようー。」
象水母改めトンキーは、私達を乗せ北上した後、私達をグレートボイドのそばに下ろして急に丸まってしまった。HPバーは全開なので死んだ訳では無いようだが、
ユイ「パパ! 東から十数名のプレイヤーが接近中です!」
人数からして邪神狩りのパーティーだろう。
「君達、その邪神、狩るのか? 狩らないのか?」
そのパーティーのリーダーと思われる男が話し掛けてきた
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