第四十八話 アルン到着
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ぱるるるるぅ”と大音響な咆哮が放たれた。
これは間違いなく邪神モンスターから放たれたものであった。
地面を揺るがすような足音も轟く。
キリト「げっ、もしかして今の邪神の鳴き声か、」
リーファ「そうね、早く此処を離れましょうか。」
逃げないと、ぷちっと殺やられてしまう。
その時、コジロウさんが中に戻ってきた。
コジロウ「大変です! 近くで邪神が二匹、お互いに戦ってます!」
たしかに邪神の大音響の後に、“ひゅるる、ひゅるる”という木枯らしのような声も混ざっているのだ。
ユイ「コジロウさんの言う通り、接近中の邪神級モンスター二匹は、互いを攻撃しているようです!」
リーファ「えっ、邪神が互いを攻撃するって聞いたことないよ。」
ストレア「ねぇ、みんな。 様子見に行かない?」
キリト「俺も気になったしな。 行こうか。」
リーファ「わ、わかったわ。」
私達は頷き合い、邪神が戦闘している場所へ足を踏み出した。
数歩進んだだけで、二匹の邪神はすぐに視界に入った。
じっと眼を凝らし、二匹の邪神を見た。
縦三つ連なった巨大な顔の横から四本の腕を生やした巨大な邪神と、やや小柄な象水母の姿に似た邪神だ。
だがどう見ても、三面邪神の方が優勢だ。
三面邪神が携えている巨剣が水母邪神の胴体に叩き込まれるたびに、悲鳴にも似た鳴き声を上げている。
リーファ「ど、どうなっているの。」
私はすこし無言になった後、
リーファ「ねぇ、助けようよ。」
キリト「えっ? どっちを?」
リーファ「もちろん、苛められてる方を。」
キリト「でも、どうやって、・・・・・ユイ、近くに水はあるか? 川でも湖でも何でも良い。」
ユイ「あります、パパ! 北に約二百メートル移動した場所に、氷結した湖が存在します!」
キリト「よし、いいか皆。 其処まで死ぬ気で走るぞ。」
キリト君は腰から投躑用のピックを取り出し右腕を振り、
キリト「せいッ!!」
ピックを三面邪神の眼と眼の間に命中させた。
すると、三面邪神がこちらにターゲットを切り替えた。
「ぼぼぼるるるぅぅぅ!!」
と三面邪神が怒りの雄叫びを上げ地面を轟かせながら、此方に近づいてくる。
キリト「逃げるぞ!!」
そう言ってから、キリト君は北に向けて雪煙を散らして走り出した。
リーファ「え、ちょっ……」
私は口をパクパク動かしてから、皆を追う。
三面巨人の邪神も咆哮を轟かせ、追いかけて来る。
リーファ「待っt、や、いやあああああああ!!」
ストレア「あっはははははははは♪」
コジロウ「だ、大丈夫ですか?」
私は悲鳴を上げ皆を追うが、みる
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