第四十八話 アルン到着
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ってしまう。
コジロウ「ちょっと眠気覚ましを兼ねて外見てきますね。」
コジロウさんが外に向かう。
ストレア「そう言えばリーファちゃん、 此処って邪神級モンスターが出るんでしょ?」
私は、ストレアちゃんの問いに頷いた。
リーファ「居るわよ。 それも君達でも相手に出来ないほどの邪神がね。 君達が散々苦戦した最強サラマンダーも、邪神一体を相手にして二十秒持たなかったらしいよ。」
キリト「そりゃまた、」
サクラ「うん。 このパーティーでも、邪神の相手は無理そうだね。」
キリト君とサクラさんは同時に溜息をついた。
キリト「このヨツンヘイムは飛べないんだろ。」
リーファ「そ。 翅の飛行力を回復させるには、日光か月光が必要なの。 でも此処にはどっちも無いからね。 インプなら地下でも少しだけなら飛べるらしいけど。 飛ぶのは無理だし。 うーん、そしたら邪神狩り大規模パーティーに合流させてもらって、一緒に地上に戻るくらいしかないかなー。」
ストレア「ユイ姉に聞いてみようか。」
ストレアちゃんはキリト君の肩の上で眠る小さな妖精の頬を優しく突いた。
ストレア「ユイ姉、起きてー。」
ユイは睫毛を二、三度震わせから、体をむくりと起こした。
右手を口元にあて、左腕を大きく伸ばして、大きな欠伸をした。
ユイ「ふぁ。 おはようございます、パパ、皆さん。」
サクラさんは寝起きのユイに、優しく話し掛けた。
サクラ「おはよう、ユイちゃん。 起こしちゃってごめんね。 今近くに他のプレイヤーが居ないか、確認して欲しいの」
ユイ「了解です。 ちょっと待ってくださいね。」
ユイは頷いてから瞼を閉じる。
数秒後、ユイはふるふると首を振った。
ユイ「すいません、わたしがデータを参照できる範囲内に他のプレイヤーの反応はありません。 それ以前に、あの村がマップに登録されていないことに気付いていれば、」
それを聞いた私は、反射的にユイの髪を指先で撫でていた。
リーファ「ううん、ユイちゃんのせいじゃないよ。 あの時私が、周囲プレイヤーの索敵警戒を厳重に、なんてお願いしちゃったから。 そんなに気にしないで。」
ユイ「ありがとうございます。 リーファさん。」
私は視線をキリト君に向けた。
リーファ「ま、こうなったら、やるだけやってみるしかないよね。」
キリト「何を?」
リーファ「私達だけで地上に出るのよ。 確か、何処かに階段があったはずだわ。 邪神の視界と移動パターンを見極めて、慎重に行動すれば行けるはずよ。」
キリト、ユイ、ストレア「「「おー」」」
俺とストレアとユイは、小さく拍手した。
すると、遠くの方から“
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ