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暁ラブライブ!アンソロジー【完結】
願いはいつか.... 【ありのままのぎーの】
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が通らないよな。

「…ありがとう、凛、西木野さん、花陽…」

おかげで、目が覚めた。

見せてやる。

ここからは、

俺の

「独壇場だッッ!!」

本気を遂に出すことに成功した俺。

結果は、言うまでもない。

見事、起死回生の逆転劇をかまし、日本代表へと選ばれたのだ。

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「…来てくれたんだな花陽」
「そりゃあ、ね?」

いつも3人で遊んでいた公園の跡地。俺は選考会が終わったあと、花陽をここに呼び出した。

「ごめんな…わざわざここまで来てくれて」
「いいの。君の頼みなら、断れないよ…。…それで、どうしたの?」

相変わらずの花陽の優しさに感謝しつつ、俺は単刀直入に、花陽に俺が思っているすべての思いを打ち明けた。

「花陽。俺、花陽の事大好きだ。本当に、大好きだ。けど、今、こうして付き合っているだけだったら、またいつか離れ離れになってしまうかもしれない。けど、俺は、もう2度と君を手放したくない。だから…」

そう言うと俺はポケットの中から小さい箱を取り出し、それを開けた。

ーーーそこには、ダイアモンドが埋め込まれた、指輪があった。

「俺と、結婚してくれないか。絶対に、君を幸せにしてみせる。約束する。だから、これからずっと、俺のそばで、一緒に生きていこう」

言った。

言うだけの事は言った。

あとは花陽の返事を待つだけだった。

「…どうして、花陽なんかを選んだの…?」

花陽の口から出てきたのは、震えた声で言ったのは、その言葉だった。

俺は、その問に、自信満々に答える。

「花陽がいいんだ。花陽以外、俺は結婚なんて考えられない」
「花陽…どんくさいよ…?」
「構わない」
「花陽…君の夢の足を引っ張っちゃうかもだよ……?」
「そんな事は無い。俺は花陽がいてくれなきゃ、駄目なんだ。隣に花陽がいてくれるだけで、俺は幸せだ」

俺のその言葉を聞いた直後、花陽はボロボロと涙を流し始めた。嗚咽を交えながらも、しっかりと俺の顔を見てくれている。

震えた口が、パクパクと動いている。声にだそうと思っても出せないのだろう。

けど、花陽は頑張って、きちんと言ってくれた。

「花陽もっ…!花陽も…君の事が大好き…!だから、花陽を…一緒に…見たこともない世界に…連れて行って…!!」
「…うん。元より、そのつもりだよ」

俺は花陽の薬指に、指輪をはめる。

花陽は嬉しさのあまり、さらに涙を流し始める。俺はそれをしっかりと抱きしめた。

ーーーそして、月の光によって映し出されたそのシルエットの顔が、重なり合った。

いつまでも、いつまでも…。

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