願いはいつか.... 【ありのままのぎーの】
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る声が聞こえる中、俺は目覚めた。
どうやら、朝になったみたいだ。良し、これで日本の時間に体を慣れさせることができた。
目覚めも良かったので、久しぶりに神保町をランニングでもしようかなと思い、目を開ける。
だが、目の前は真っ暗だった。
意識が朦朧としている中、俺は何が起こってるんだと思い、目の前のものをどかそうと、顔に手を持ってきた。
ふよよんっ♪
「…ん?」
ふよんっ♪
「なんだ…?この、柔らかくて、気持ちいい感触のものは…」
残念ながら、俺は朝には滅法弱い。目覚めが良くても、意識が普通に戻るにはタイムラグが生じてしまう。
ーーーだから、それがなんなのか気付くのがかなり遅れてしまった。
ふよんっ♪
「ファァ?」
「…んん…?」
ふよんっ♪ふよよんっ♪
「あっ…んっ…だ、駄目だよぉ…?///」
俺はその声を聞いた瞬間、いま自分が触っているものが何であるのかを完璧に理解してしまった。否、理解せざるをえなかった。そして理解してしまったのと同時に顔から血の気が引いていってしまった。
ーーーこれ、花陽の、胸だ。
「は、ははははは花陽!!!?ど、どどどうしてここに!?」
俺は慌ててベットから飛び降り、そう叫ぶが、花陽からの返答はない。
まさか…かんかんに怒っているのか…!?
と、思ったのもつかの間、
「…むぅ…すぅ…」
「…あり?」
どうやら、まだ寝ているみたいであった。という事は、あの言葉は寝言だったということか。なんだ…安心した。じゃなくてだな、どんな夢見てるんだよ花陽のやつ…。
…あ、ここ、花陽の部屋だった。そうか。なら花陽がここで寝るのはなんにもおかしくないな。
「…ったく…朝から嬉しいような…疲れるような…」
俺はハァとため息をつくとその場から離れようとする。
その時、
「ん…行っちゃ…ダメ…嫌だ…行かないで…」
と、後ろで花陽の寝言が聞こえてきた。
振り返ると、花陽はとても苦しそうな顔をして唸っていた。
だから、俺は花陽の頭をなでる。
すると気持ちよさそうな表情をした後、スースーと寝息を再び始めた。
俺はその様子をみて、微笑んでいた。
そして、必ず日本代表に選ばれるよう頑張ってやるという決断を固くすることも出来た。
俺は花陽の額をもう1度なでて、荷物を持って先に出発した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、それは遂に訪れた。
『それでは只今より、代表選考会を始めたいと思います』
そのアナウンスとともに、3つのコートすべての試合が開始される。
バスケットボール日本代表の選考会は至ってシンプル。3つのコート
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