第四十七話 再出発
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のタブを引っ張り出し、素早く指を走らせる。
シグルド「貴様っ! 正気か!? オレを、このオレを、追放するだと!?」
サクヤ「そうだ。 レネゲイドとして中立域を彷徨え。 いずれ其処にも新たな楽しみが見つかる事を祈っている。」
シグルド「う、訴えてやる! GMに権利の乱用で訴えてやるぞ!」
サクヤ「好きにしろ。 さらばだ、シグルド。」
次の瞬間シグルドが消えた。
恐らく何処かの中立域の街に飛ばされたのだろう。
金色の鏡が消えると、周囲の暗闇が薄れ、再び太陽の光が照らしだした。
リーファはサクヤを心配するように、そっと声を掛けた。
リーファ「サクヤ、」
サクヤはシステムメニューを消すと、吐息交じり笑みを浮かべた。
サクヤ「私の判断が正しかったのかそうでないのかは次の領主選挙で分かるだろう。 それより、礼を言うよリーファ。 君が救援に来てくれたのはとても嬉しい。」
するとリーファは顔を左右に振り、俺達を見た。
リーファ「あたしは何もしていないもの。 お礼ならキリト君達にどうぞ。」
サクヤ「そうだ、そう言えば、君たちは一体、」
アリシャ「ねェ、キミたち、スプリガン=ウンディーネの大使と、その護衛って本当なの?」
並んだ二人の領主が、疑問符を浮べながら俺達を見て来た。
俺は領主二人に言った。
キリト「勿論大嘘だ。 ブラフ、ハッタリ、ネゴシエーション。」
シンタロー「俺達はそれに乗っただけ。 でも、もうちょっとマシなウソつけなかったのかよ。」
キリト「仕方ないだろ。 パッと思い付いたのがソレだったんだから。」
サクヤ、アリシャ「「な――……」」
二人の領主は口を開け、絶句した。
それからサクヤが口を開いた。
サクヤ「まったく無茶な事をするな。 あの状況でそんな大法螺を吹き、それに乗るとは、」
キリト「手札がショボイ時はとりあえずレイズする主義なんだ。」
サクラ「私達は何時もキリトの無茶に付き合っていたから。」
すると、それを聞いたアリシャ・ルーは突然二ィッと悪戯っぽい笑みを浮かべると、数歩進み出でて、俺達を覗き込んだ。
アリシャ「おーうそつきくんにしてはキミたち、ずいぶん強いネ? 知ってる? さっきのユージーン将軍とアレク、レンは、ALO最強って言われているんだヨ。 それに正面から勝っちゃうなんて、秘密兵器、だったりするのかな?」
キリト「いや、俺たちはしがない用心棒だよ。 ギルドをこれから作ろうとしてるんだ。 生憎とギルドマスターが不在だけど。」
アリシャ「ぷっ。 にゃはははは」
アリシャは大きく笑うと、俺とユウキに顔を近づけて来た。
アリシャ「フリーなら、キミたち、ケットシー領で傭兵
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