第四十六話 ALO最強プレイヤー
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掛けた。 シルフ族の領主サクヤだ。
リーファ「サクヤ、無事?」
声を掛けると、呆然とした表情で振り向き、私を見て眼を丸くする。
サクヤ「リーファ!? どうして此処に!? い、いや、そもそもこれは一体!?」
リーファ「うーん、簡単には説明出来ないのよ。 ひとつ言えるのは、私達の運命はあの人達次第、ってことだわ」
サクヤ「何が何やら。」
サクヤは再び、こちらに背を向けて屹立し、騒ぎの中心の人達を見る。
私はその心中を思いやりながら、改めて会談場を見やった。
此処にはシルフ、ケットシーが七名ずつ。
その内のシルフ、ケットシーの六人は護衛だろうか?
武装して領主を守るように立っている。
シルフの領主サクヤは、髪は黒色に近いダークグリーンの艶やかな直毛を背に長く垂らし、整った顔立ちをしている、何より特徴的なのは緑色の和服の長衣だ。
サクヤの隣に視線を向けると、小柄な女性プレイヤーが眼に入った。
身に纏うのはワンピースの水着に似た戦闘服に、とうもろこし色に輝くウェーブヘア、両脇から突き出た大きな耳、お尻からは長い尻尾が伸びている、ケットシーの証だ。
彼女がケットシー領主、アリシャ・ルーだ。
私は二人の領主を確認すると、皆に眼を向けた。
そして再び、キリト君が口を開いた。
〜side out〜
〜キリト side〜
キリト「指揮官に話がある。」
俺の、余りにふてぶてしい声と態度に圧倒されたように、サラマンダーのランス隊の輪が割れ、一人の大柄な男が進み出て来た。
この男が指揮官だな。
俺達は、並んで翅を羽ばたかせている。
俺の前に立った大男が口を開き、よく通る太い声が流れた。
「全種族混合パーティーか。 貴様らが何を企んでいるか知らんが、その度胸に免じて話だけは聞いてやろう。」
俺は臆することなく、大声で答えた。
キリト「俺の名はキリト。 スプリガン=ウンディーネ同盟の大使だ。 この場を襲うからには、我々四種族との全面戦争を望むと解釈していいんだな?」
サラマンダーの指揮官は、絶句した。
「スプリガンとウンディーネが同盟だと。 なら、其処に居る全種族はなんだ」
キリト「リアルでの友人で今回、護衛を頼んだんだ。 此処には貿易交渉に来ただけだからな。 だが会談が襲われたとなれば、四種族で同盟を結んでサラマンダーに対抗することになるだろう。」
暫しの沈黙が流れた。――やがて、
「たった二十数人、たいした装備も持たない貴様らの言葉を、そう簡単に信じる訳にはいかないな。」
サラマンダーの大男は突然背に手を回すと、巨大な両刃直剣を音高く抜き放った。
「俺の攻撃と俺が選んだメンバーの
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