第四十五話 地底湖での戦い
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てその人は、俺の傍にずっと居てくれて、支えてくれたんだ。 なあ、皆。」
SAOメンバーが黙って頷く。
リーファ「お兄ちゃん、皆。 ありがとう、じゃあ、洞窟を出たところでお別れだね。」
キリト「いや、今の流れだと俺たちも行くぞ。」
シンタロー「あぁ、まぁなんとかなるさ。 サラマンダーの大部隊が襲ってきても、このメンバーなら返り討ちに出来る。」
ユージオ「さっきのが丁度良い準備運動になったしね。」
キリト「そうと決まったら急ごうか。 ユイ、走るからナビよろしく。」
ユイ「りょーかいです!」
俺の肩に乗ったユイが頷くのを確認してから、リーファに向かって、
キリト「ちょっとお手を拝借。」
他のメンバーもメカクシ団のそれぞれの手を握る。
リーファ「え?」
次の瞬間、俺達は猛烈なスピードで駆け出した。
手を握っているリーファの体は殆んど水平に浮き上がり、洞窟の湾曲に沿ってコーナリングするたび左右にぶんぶん振り回される。
リーファ「きゃぁぁぁぁぁあああああ!!??」
何度かオーク、その他のモンスターにエンカウントしたが、俺達は足を止める事なくすり抜けを繰り返した。
結果、背後にはモンスター集団が形成され、地響きを立てて追いかけて来る。
まぁ、《トレイン》と呼ばれる非マナー行為なんだが。
前方に白い光が見え始めた。
キリト「お、出口かな。」
直後足元から地面が消えた。
リーファは慌てて翅を広げ、詰めていた息をいっぺんに吐き出した。
リーファはぜいぜいと荒い呼吸を繰り返しながら、俺を見てきた。
リーファ「寿命が縮んだわよ!」
キリト「ははは、時間短縮になったじゃないか。 っと、あれが世界樹か。」
雲海の彼方に巨大な影が見える。
空を支える柱かと思うほどに太い幹が垂直に天地を貫き、上部には巨大な枝葉が伸びている
それから暫く無言で世界樹を眺めていたが、俺は我に返り、リーファに聞いた。
キリト「と、こうしちゃいられない。 リーファ、領主会談の場所ってのはどの辺りなんだ?」
リーファ「ええと、確か、北西の方角に見える《蝶の谷》。 会談場所はその蝶の谷の、内陸の出口で行われるわ。」
リーファはぐるりと視線を巡らせると、その方角を指した。
キリト「了解。 残り時間は?」
リーファ「あと、二十分かな。」
ユージオ「じゃあ、早く行かないとね。 先を急ごうか。 ユイちゃん、サーチ圏に大人数の反応があったら知らせてね。」
ユイ「了解です、ユージオさん!」
キリト「頼むから間に合ってくれよ。」
ユイが俺の胸ポケットに入るのを確認してから、俺達は翅を鳴らして加速に入った。
〜sid
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