第四十五話 地底湖での戦い
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気になることが出来たので、情報整理も兼ねてこの街で一泊することにした。
リアル時刻は既に深夜0時に近い。
取り合えず宿に向かいつつリーファに質問する。
キリト「そう言えばさぁ、サラマンダーズに襲われる前、何かメッセージ届いてなかったか? あれはなんだったんだ?」
俺の質問に、リーファは思い出したように呟いた。
リーファ「あ、忘れてた。」
リーファはウインドウを開いて、メッセージを改めて読み返したが、さっぱり意味が解らない。
それに、続きも届いていなかった。
こちらからメッセージを打って確認しようとしたが、フレンドリストのレコンの名前はオフラインになっていた。
リーファ「何よ、寝ちゃったのかな。」
アリス「一応《向こう》で確認を取ってみたらどうですか?」
ユウキの言葉に数秒考え込んでから、頷いた。
リーファ「じゃあ、ちょっとだけ落ちて確認してくるから待ってて。」
キリト「わかった。 じゃあ俺は、手近にある屋台で何か買って食べてるわ。」
シンタロー「俺は矢の補給。」
などと各自散っていく。
リーファは手近なベンチに座ると左手を振ってウインドウを出し、ログアウトボタンを押し、現実世界に還った。
レコンに確認を取る為に。
これから確認することが、今後の事を左右する重要な事だとは知る由もなかった。
しばらくして、俺の眼の前でリーファが眼を見開き、同時に勢い良く立ち上がった。
キリト「うわっ!」
俺はビックリして、屋台で買った串焼きを取り落としそうになったが、危うく握り直した。
キリト「お、お帰り、リーファ。」
ユイ「おかえりなさいです」
口々に言う俺とユイに向かって、リーファは『ただいま』を言う間も惜しんで口を開いた。
リーファ「皆、ごめんなさい。」
キリト「どうした?」
リーファ「あたし、急いで行かなきゃいけない用事が出来ちゃった。 説明している時間もなさそうなの。 多分、此処にも帰ってこられないかもしれない。」
俺達は一瞬リーファを見詰め、すぐに頷いた。
サクマ「そうか。 じゃあ、移動しながら話を聞こう。」
リーファ「え?」
シンタロー「あぁ、そうだな。 どっちにしても此処から足を使って出なくちゃいけないんだろ?」
リーファ「わかった。 じゃあ、走りながら話すね。」
ルグル―の目貫通りを、アルン側の門目指して俺たちは駆け出した。
幸いこの世界では、どれだけ走ろうと息切れをすることは無い。
リーファの話を簡単に纏めるとこうだ。
《風の塔》のエレベータ前で、俺たちが出会ったシグルドというシルフ男は、敵対関係にあるサラマンダーと内通していた。
シグルド
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